WESTERからJR東日本アプリへ(左)、JR東日本アプリからWESTERへの移動イメージ

JR東日本とJR西日本は、会社の垣根を超えた鉄道の利便性向上・利用促進策として、それぞれのスマートフォンアプリに相互リンクボタンが表示できるように設定。あわせて、経路検索結果から相手側のアプリにつなぐ機能も追加した。

JR東日本の「JR東日本アプリ」とJR西日本の「WESTER(ウェスター)」に関しては、2020年9月のWESTERのサービス開始に合わせて両社が連携を発表。具体的には、JR東日本が当時実証実験中だった、列車の遅れを反映させた「リアルタイム経路検索」の機能をJR西日本の一部線区でも利用できるようにするといった取り組みを進めてきた。2021年3月からは、JR西日本が対象線区を拡大するなど、連携を強化している。

今回は、両社がそれぞれのアプリ画面に相手先アプリのリンクボタンを表示。ボタンが表れるのはWESTERの「便利サービス」、JR東日本アプリの「もっと見る」欄で、スムーズなサイト間の移動や連続的な経路検索が可能になった。

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WESTERでJR東日本管内の特定駅を到着駅とする経路検索を行った場合、ルートや運賃の表示画面に、JR東日本アプリへと飛ぶリンクバナーが表示される(JR東日本アプリも同様)。東京発の関西・北陸・中国方面への旅行や、大阪発の関東・東北・信越方面の旅行の行程管理などに利用価値は大きい。

JR東日本エリアの特定駅は、東京、品川、渋谷、新宿、池袋、上野、新横浜、仙台、長野。JR西日本エリアは、金沢、京都、新大阪、大阪、三ノ宮、岡山、広島、博多。今後はそれぞれのアプリに、一部列車の走行位置を表示できるようにするほか、WESTERの「マイ駅機能」にJR東日本主要駅を表示できるようにしていく。

文:上里夏生
(画像:JR東日本)