零式人機 ver.2.0 (写真:人機一体)

2025年大阪・関西万博の福島復興展示において、株式会社人機一体が開発した人型重機「零式人機 ver.2.0」が展示されます。この展示は、JR西日本、JR西日本電気システム、日本信号、東洋車輌の4社が協賛し、鉄道分野で培われた技術の多分野への活用と、復興を支える未来の働き方を発信するものです。

大阪・関西万博で未来の重機を体感

2025年5月20日から24日まで大阪・関西万博のEXPOメッセ「WASSE」内で開催される福島復興展示「FUKUSHIMA FUKKO-TRANSFORMATION: F-X」にて、人型重機「零式人機 ver.2.0」のデモンストレーションが行われます。このロボットは、人機一体、JR西日本、日本信号の3社が共同で研究開発を進めてきたもので、すでにJR西日本の営業線で多機能鉄道重機として活用されています。東洋車輌が開発した高所作業車に搭載されており、今回の展示はその最新バージョンとなります。

多機能鉄道重機 システム全体(写真提供:JR 西日本 / 日本信号)

鉄道技術で社会課題解決へ

今回の展示協賛は、鉄道メンテナンス作業の効率化や安全向上で実績のある「零式人機」の技術を、広く社会のインフラ維持や災害復旧などの分野へ応用する可能性を示すものです。人機一体は、この展示を機に、重作業や危険作業の解消に貢献するロボット技術を通じた「いのち輝く未来社会」の実現を目指すとしています。

JR西日本 営業線初導入時の様子(写真: JR西日本)

会期中の5月23日には、人機一体の金岡博士によるプレゼンテーションも予定されています。

福島復興展示「FUKKO-TRANSFORMATION: F-X」出展概要

復興庁・経済産業省合同展示「東日本大震災からのよりよい復興 (Build Back Better)」内にて開催
開催日時: 2025年5月20日(火)~24日(土) 09:00-21:00
開催場所: EXPOメッセ「WASSE」(大阪夢洲)
主催 (福島復興展示): 経済産業省
協賛 (人機一体ブース): 西日本旅客鉄道株式会社、JR西日本電気システム株式会社、日本信号株式会社、東洋車輌株式会社

福島県南相馬市の福島ロボットテストフィールド、人機一体 福島基地 にて開発された、「零式人機 ver.2.0」展示・デモンストレーションを、各日ともに3~4回程度実施します。
その他、金岡博士によるプレゼンテーション「ロボットが実現する新たな働き方―人機一体のビジョン」を5月23日(金) 10:30-11:00に開催予定です。

金岡博士(写真提供:復興庁)

未来の技術が詰まった人型重機のデモンストレーションは、万博の注目展示の一つとなりそうです。ご興味のある方は、ぜひ会場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(鉄道ニュースや、旅行や観光に役立つ情報をお届け!鉄道チャンネル)

【関連リンク】