北総鉄道5形式がずらっと並ぶ撮影会

2021年7月25日、京成トラベルサービスが主催する鉄道ツアー「北総車両大集合!北総・印旛車両基地見学ツアー」が開催されました。

印旛車両基地内に並んだ北総鉄道全5形式(7500形、7300形、9100形、9200形、9800形)の撮影会をメインとするもので、基地内では京成グループ各社のグッズ販売会も行われました。参加者数は169名(大人135名/子供34名)で、応募数は759名。抽選倍率は約4.4倍ということで、期待度の高い企画であったと考えて良いでしょう。

実は京成3100形が「乗客を乗せたまま」印旛車両基地内へ乗り入れたのは今回が初めてで、そういった意味でも大変貴重な体験ができるツアーでした。本稿ではそんな撮り鉄歓喜の鉄道ツアーの様子をレポートします。

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※厳密にはC-Flyerなどを所有するのは「千葉ニュータウン鉄道」ですが、本稿ではツアーの記載に準拠します。

北総線の車窓から新京成「くぬぎ山車両基地」も見えた

9時59分頃、八広駅に入線するツアー列車

印旛車両基地見学ツアーは京成電鉄八広駅からスタートします。午前9時59分頃、2番線にツアー列車が到着。各自思い思いのアングルで臨時列車を撮影し、10時5分頃には八広駅を出発しました。

発車標には「団体専用」
「臨時 Extra」

3100形は「受け継ぐ伝統と新たな価値の創造」をコンセプトに2019年10月にデビューした京成電鉄の最新車両。昨年7月には新造車両8両2編成が新たに営業投入され、現在は4編成で運行しています。

アクセス線用の車両として開発されたこともあり、車内にはスーツケース置き場を設置。外観は成田スカイアクセスの案内カラーであるオレンジを基調としたデザインで、飛行機と沿線各所のイメージイラストがアクセントとして各所に配置されています。

車内に設置された荷物スペース、ワクチン接種が進み海外渡航が盛んになれば本領を発揮することになりそうです

印旛車両基地へと向かう道中の車内アナウンスでは、ツアー内容の紹介やスケジュールの案内のほか、新型コロナウイルス対策や水分補給の呼びかけなどもなされていました。細かいことですが、一週間前に実施された「スカイライナー&ヘッドマーク車両で行く!船橋〜千葉開業100周年の旅」では「高速走行する車両であるため窓が開かない構造になっていること」「約7分で換気が終わること」に触れられており、今回の3100形では「窓を開けて換気に努めている」と、車両の違いに合わせてアナウンス内容も変わっています。

ツアー専用車両は10時11分頃に青砥駅へ到着。続く京成高砂駅を通過して北総線へ入っていきます。10時26分頃には大町駅を通過し、ここでもまたアナウンスが。進行方向左手に新京成電鉄の車両基地が見えるというのです。

車窓から見える「くぬぎ山車両基地」

10時42分頃に印西牧の原駅へ到着。6分ほど停車したのち、今度は入出庫線へ経由で印旛車両基地へと向かいます。北総鉄道主催のツアーでは駅から車庫まで離れていることもあり、ツアー参加者を回送電車でそのまま車庫まで運ぶこともままあるそうですが、先述の通り京成3100形が営業で乗り入れたのは訓練を除けば今回が初めてです。

印西牧の原から入出庫線へ。普段は眼下の線路で成田空港へ向かう