レールにぶらさがって走る懸垂型モノレールのなかで営業距離世界最長を誇る、千葉モノレール。

この空を走った千葉モノレールの1000形が、地上へおりてきて第二の人生をおくっている姿をみかける。

画像は千葉市美浜区の真砂第2公園からみえる“地上の1000形”。

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まるで台車をつけた電車のようにもみえるけど、ぶ厚いルーフ部や逆傾斜がつく前面などが、懸垂型モノレール車両だったことを無言で伝えている。

この公園脇の1000形は、地元の幼稚園が保有する1両で、子どもたちむけの遊具・教材として余生を送っているよう。

千葉都市モノレール1000形は、三菱重工業がつくったアルミ軽合金製ボディのくるま。1988年に千葉モノレールが開業したのにあわせて走り出し、2012年から導入された新型車0形に押し出されるかたちで廃車が続いている。

その廃車体の一部は、こうして地上におりて静かに余生を送っている。

第1編成1001号車は千葉都市モノレール萩台車両基地構内で、第2編成 1003・1004は千葉県いすみ市のポッポの丘で、第5編成 1009・1010は静岡県焼津市の食堂で静かに過ごしている。

空を走っていた格好と同じように保存されている1000形もいる。第1編成1002と第8編成1015は、栃木県那須烏山市の那珂川清流鉄道保存会で、ぶら下がった懸垂状態でいる。

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