えちごトキめき鉄道 妙高はねうまラインET127系 V1編成が“新潟色”と呼ばれるカラーで直江津~妙高高原(長岡)の営業運転に入った。

この“新潟色”ET127系 V1編成は、東京都千代田区に本社をおく田島ルーフィングという会社の車体広告。

田島ルーフィングは、同社製品のデジタルフィルム オルフィーを使用し、1978年まで国鉄 新潟地区で運行していた新潟色をイメージさせるラッピングで同社製品をPRする。

ADVERTISEMENT

新潟色は、雪の多い地方でも目立つ色として、赤と黄色のツートーンカラーで定着。田島ルーフィングは、えちごトキめき鉄道と共同で、ET127系 V1編成に、この新潟色をモチーフにした田島塗りでラッピング。

金太郎の前掛けの色にも似て、金太郎塗とも呼ばれていることから、今回のコラボでカメラを構えた金太郎キャラクターも登場した。

ET127系 V1編成 田島ルーフィング新潟色ラッピングでの運行は、2年程度という。

田島ルーフィング 田島常雄 会長 コメント

―――鉄道には不思議な魅力があり、多くのファンが鉄道を訪れます。直江津はかつて沢山の列車が行来する要所でしたが、国鉄からJR、そして「えちごトキめき鉄道」に変わりました。

「えちごトキめき鉄道をもっと魅力的に」という鳥塚社長の経営ビジョンに、私は鉄道大好き人間として、また会社経営者の一人として強く惹きつけられました。

そして「トキ鉄」の全面協力のもと、鉄道大好き仲間たちに助けられて「金太郎電車を再現する田島塗りプロジェクト」の実行に至りました。

「金太郎電車」とは朱色と黄色に塗分けられた電車で昭和53年まで信越・上越線を走ったもので、その当時のデザインを特殊印刷フィルムで細部まで再現しています。

今回の令和の金太郎電車は「田島ルーフィング株式会社」の「企業広告」の扱いとして、3つの掲示を電車に貼っています。

電車正面の「三星(みつぼし)マーク」、1919年創業をデザインした銘板、ドア開閉ボタンの「TAJIMA」ロゴです。こちらもどうぞご覧ください。

えちごトキめき鉄道 鳥塚亮 社長 コメント

―――古い電車を再現する今回のラッピングは決して懐古趣味ではありません。次の時代の皆様方に鉄道への思いを具現化することを示す田島さんの「思い」が詰まっています。

鉄道を通じて自己実現をする。その方法は鉄道で働くだけではなく、鉄道趣味をこのように若い人たちへのお手本を先輩として示していくことの大切さを田島さんは教えてくれていると思います。

神谷武志 鉄道フォトライフクリエーター コメント

―――以前撮影会にお出でになった田島さんに「この電車で「金太郎塗り」やりましょうよ!ファンももちろん、鉄道も・地元の人も喜んでくれるであろう、いい企画になりますよ!」と、無責任に呼びかけたのが始まりでした。

でも、私は会長の表情がぐっと真剣になったのを見逃さなかった。きっと田島会長の脳内コンピュータは、関係諸方面への折衝をどうするか、高速で回転していたのでしょう。

今般、控えめな「広告電車」扱いで実現しました。期間は限られてしまいますが、ぜひ会いに・撮りに来てくださいね。

◆えちごトキめき鉄道の455系・413系「観光急行」7月4日デビュー 運転時刻や乗り方をご紹介(鉄道チャンネル)
https://tetsudo-ch.com/11558093.html

(画像:えちごトキめき鉄道)