【木造駅舎カタログ】山陰本線05/105 長門三隅駅

2022.02.24

※2020年8月撮影

トップ画像は、山陰本線長門三隅駅。端正な木造駅舎。駅開業時のオリジナル駅舎ですが平成10年頃に大幅に改装されて屋根瓦も葺き替えられました。平入りの出入口も元は駅舎の右側でしたが真ん中に移設されています。

長門三隅駅は、1924年(大正13年)11月、当時の日本国有鉄道美禰線の駅として開業しました。1933年(昭和8年)美禰線の一部区間が山陰本線に編入され長門三隅駅は山陰本線の所属駅になります。1977年(昭和52年)貨物取扱廃止。国鉄分割民営化でJR西日本に継承され、時期不祥ですが駅は無人化されました。平成10年頃駅舎は大改装され「介護予防施設 はつらつステーション三隅」が併設されます。実質的には駅舎の大部分をこの施設が占有しています。介護予防施設というのは「要介護にならない予防策として心身をケアする施設」です。知らなかった・・・。

実質的に駅として使われているのは電話ボックスの右側、ちょっと懐かしい木の塀がある部分の後にあるトイレと駅名標下の駅出入口のみです。元は出入口だった切妻の下には「はつらつステーション三隅」の看板がかかっています。

※2020年8月撮影

この角度からの方がトイレのドアと駅出入口がよく見えます。出入口の中は待合室になっています。郵便局の集配車が来ました。

※2020年8月撮影

駅前の眺め。軽トラックの後ろにレンタカーを駐めています。

※2020年8月撮影

余談ですが三隅町は洋画家香月泰男さん(1911-1974)の出身地です。そして創作の大半を三隅町の自宅で行いました。亡くなったのも三隅でした。三隅町立香月美術館(現・香月泰男美術館 長門市の運営)が駅からクルマで5分ほどにあるのでマジで寄りたかった。私事で恐縮ですが版画コレクターだった亡父が香月泰男さんのリトグラフを実家に飾っていました。筆者は子供の頃から毎日見ていたのです。

長門三隅駅を出発して国道191号線に戻り明石第二トンネルを抜けたところ、明石パーキングエリアにレンタカーを停めて海際の山陰本線を撮っています。右手前に浮かぶのは鯖島、奥は相島。左の岬はイカヅチ尾ヶ崎、その向こうに見えているのは大島。

※2020年8月撮影

海岸の岩がスフィンクスに見えます。この絶景も山陰本線車窓から見ることができます。

※2020年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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