【木造駅舎カタログ】山陰本線08/108 長門大井駅
※2020年8月撮影
トップ画像は、山陰本線長門大井駅。瓦屋根ではありませんが端正な木造駅舎。
しかしここで山陰本線で2つ目の“大ちょんぼ”に気付きました。撮影していた日が猛暑日でアタマが些かぼぉ~っとしていたことはありますが。有名な美しい萩駅の駅舎を撮っていないのです。登録有形文化財の駅舎を通り過ぎて長門大井駅に行ってしまいました。これは予定を組んだ時のミスです。撮影当日の気温のせいにはできません。
すみません。幡生駅に続く宿題です。
しかし三浦半島から青春18きっぷで萩駅は遠いです。始発で厚狭駅まで23時過ぎにたどり着いて一泊、美祢線で長門市駅、山陰本線で萩駅に着くのは翌日なのです。いつになるか予定は全くありませんが、幡生駅と萩駅は必ず撮影してきます。
※2021年12月 青春18きっぷの時期に「幡生駅」と「萩駅」撮影してきました 追補としてアップする予定です
では、長門大井駅に戻ります。
駅前広場というのか、駅は通りから入る道の突き当たりにあります。少し前の写真を見ると駅の旧事務室部分は理容室になっていました。筆者が訪れた2020年(令和2年)8月には撤退していました。
※2020年8月撮影
駅出入口。建物財産標などは見当たりませんでした。駅が開業した1929年(昭和4年)の建造と思われます。
※2020年8月撮影
長門大井駅は、1929年(昭和4年)日本国有鉄道美禰線(当時)の駅として開業しました。筆者の母親と同じ歳(2021年満92歳)です。1933年(昭和8年)美禰線の一部が山陰本線に編入され、長門大井駅も山陰本線の所属駅になりました。1963年(昭和38年)貨物取扱が廃止されます。国鉄分割民営化でJR西日本の駅になりました。時期は分かりませんが駅は無人化。
駅舎の左(南)側に引き込み線の終端部がありました。
※2020年8月撮影
本屋はトタン葺きですが、左に瓦葺きの部分があります。ちょっと不思議ですね。
※2020年8月撮影
駅舎の外壁は改修されていますがホーム側には、建造当時のオリジナルな部分が保持されていました。長門粟野駅、特に三見駅にあった装飾板がほとんど残っていたのです。木枠の窓もありました。
※2020年8月撮影
理容室とは言いませんが、せっかく残っている駅舎を有効に活用してほしいものです。
※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。
(写真・文章/住田至朗)