顔はまるいのに、屋根上にはスクエアでけっこうな大きさの分散クーラがゴツゴツ……。

いまもゴツかっこいい姿で走るこの形式は、京阪電鉄2400系。 1969~1970年に川崎重工業で7両編成6本42両がつくられた。画像は10年前の2400系が走るシーン。

卵型フェイスで印象的なのは、貫通扉。貫通扉のガラスは、運転席窓と同じ高さのものが多いなか、この2400系はガラス窓枠が尾灯付近まで長いスタイル。

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ワイパー支持位置も一般的な下支持ではなく、外側サイドからの横支持がおもしろい。

そして前述のとおり、ラウンドフェイスにスクエアな分散クーラという組み合わせが、ギャップ萌え。しかもゴツでかい。

このゴツい分散クーラは、戦後の関西で初めて通勤車に搭載された冷房装置で、屋根上に小型ユニットクーラが8台もずらっと並んでいる。

1988年から1990年にかけて内装のリニューアル、制御装置の添加励磁・回生ブレーキ化、補助電源装置SIV化など、車体改修工事を経て、現在も活躍中。

残念ながら2021年2月に、6本のうち1本が廃車。残る5本も、京阪歴代形式のなかでも貴重な存在となりそう。

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画像:鉄道チャンネル
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/