豪奢絢爛な無人駅【木造駅舎カタログ】紀勢本線19/188 那智駅

2022.06.19

※2020年12月撮影

トップ画像は、紀勢本線那智(なち)駅。紀勢本線で見てきた中で最も豪奢で大きな木造駅舎でしょう。その雅趣ある佇まいは美しいのひと言。左は駅に増設されている那智勝浦町営の「那智駅交流センター」。

駅前というか那智駅交流センターの前は、国道42号線に面した大きなロータリーになっています。那智駅交流センターの2階は「温泉浴場・丹敷(にしき)の湯」という温泉施設。駅の東側に広がるビーチ「那智丹敷浦・ブルービーチ那智」を眺めながら温泉に浸かれるという贅沢な時間が味わえます。

※2020年12月撮影

かつては那智観光の玄関口として熊野那智大社の社殿を模して作られた那智駅駅舎ですが、現在那智観光の機能は紀伊勝浦駅に集約され、那智駅は無人化されています。こんなに豪奢で美しい無人駅は滅多に無いと思います。

※2020年12月撮影

駅と接続して建てられている那智勝浦町営「那智駅交流センター」。1階には地元の農産物や特産品を販売する売場などがあります。左奥は多目的トイレ。

※2020年12月撮影

那智駅は、1912年(大正元年)12月新宮鉄道の駅として開業。1934年(昭和9年)新宮鉄道の国有化で紀勢中線の駅になり、1936年(昭和11年)現在の駅舎に改築されました。1940年(昭和15年)紀伊木本駅(現・熊野市駅)から和歌山駅までが紀勢西線とされます。1959年(昭和34年)には全通して紀勢本線に線路名称が改定、その度にその所属駅になります。1985年(昭和60年)駅は無人化。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR西日本の駅になりました。1998年(平成10年)那智勝浦町営「那智駅交流センター」が駅舎に増設されます。

※2020年12月撮影

全国には様々な色の郵便ポストが存在しますが、那智駅は黄色い郵便ポストです。そう言えば、JRで最南端のJR九州指宿枕崎線の西大山駅にも黄色い郵便ポストがありました。

※2020年12月撮影

駅出入口。というか立派過ぎ。だだっ広い待合室はガランとしていました。

※2020年12月撮影

駅名が銅板です。これもまた豪華。

※2020年12月撮影

筆者が初めて青春18きっぷで鉄道旅をした2009年(平成21年)に紀勢本線に乗ったコトは書きました。

突然ですが、その時の写真。紀伊勝浦駅には紀勢本線全通50周年記念のフラッグ。

※2009年8月撮影

その時に訪れた熊野那智大社社殿。那智駅駅舎のお手本です。

※2009年8月撮影

オマケです。那智の滝。

※2009年8月撮影

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


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