10月16日 土曜日、朝6時半。曇り空の千葉駅8番線に、幕張車両センター方からS106編成+S208編成が入ってきた。

「6時38分発、特急あずさ 3号(千葉-松本 5003M S106編成)、特急富士回遊 3号(千葉-大月-河口湖 2103M S208編成)です」

「千葉では発車ベルが鳴りません。出発時間になりましたらドアが閉まります」

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関東甲信越横断 最長特急 あずさ3号松本行き。3時間45分、271.5km。

途中停車駅は、船橋・錦糸町・新宿・立川・八王子・大月・塩山・山梨市・石和温泉・甲府・韮崎・小淵沢・富士見・茅野・上諏訪・下諏訪・岡谷・塩尻。

きょう10月16日の特急あずさ3号は、06:38に千葉を出た時点で1両に4〜5人の客。座席予約ランプはほとんどが黄色で、車掌は「このあと満席になる見込み」と伝えている。空席の赤は、2〜3席しかない。

千葉出発時の車内は、新宿運輸区の乗務員の姿。途中、「新宿駅から、特急あずさ3号の編成に車内ワゴン販売があります。車内販売は、特急あずさ3号の4号車から12号車まで行くまで、時間がかかるおそれもあります」と伝えている。

錦糸町から御茶ノ水まではゆっくりスローペース。御茶ノ水と水道橋の間にある中央線 急行線・緩行線の両渡り線をごつごつと越えると、すぐにごつんと力行。

総武線各駅停車から中央線快速に移り、前後を走る快速電車と同じペースで走っていく。

出張客はここに座る2人だけという感じ。ほかは山系リュックを背負ったグループばかり。

社内旅系サークルと思しき社会人グループや、大学生山岳部、山系女子2人組、温泉好き夫婦……などなど、山岳特急ににぎわいが戻ってきた。

立川からも改札係の乗務員が乗り込んできた。いま座る号車は、立川で満席に。

驚くのは、八王子で降りたリュック組ふたりの空席に、同じ八王子から乗ってきたリュック系ふたりがすぐに座るという、満席継続モード。八王子でついに立席客が現れた。

相模湖駅を通過したあたりで、車内販売がやってきた。

猿橋、大月あたりから、青空。山々の緑が、列車がすすむごとに赤や黄色へと変えていく。

画像:yellow cab くまちゃん
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/