電化される以前はスイッチ・バックの駅でした【木造駅舎カタログ】中央本線04/231 初狩駅

2022.08.01

※2021年09月撮影

トップ画像は、中央本線初狩駅。コンパクトな木造駅舎。無人駅です。

ホームは改札口を出て構内踏切を渡りホーム下の地下道から階段で島式ホームに上がる様になっています。初狩駅は、電化される以前はスイッチ・バックの駅だったのです。かつては隣の笹子駅、笹子トンネルを抜けた甲府盆地の勝沼駅(現・勝沼ぶどう郷)もスイッチ・バック構造だったのです。笹子駅は1966年(昭和41年)、勝沼駅も1968年(昭和43年)の複線化の際にスイッチ・バックは解消されています。

初狩駅も、1968年(昭和43年)に複線化、その際にスイッチ・バックの構造は残され、ホームを本線上に移設しました。初狩駅の東側に採石場に伸びる専用線があること、駅の西側に保線基地があって保線車両や保線資材が置かれていることなどからスイッチ・バックの線形が残されているのです。しかし、1996年(平成8年)に専用線発着の貨物取扱は廃止されています。

駅前広場の西側から。駅舎の東側にはフェンスがあります。右手前に山本周五郎さんの石碑がありました。山本周五郎さんは、現在の大月市初狩町下初狩の出身なのです。武田の遺臣の後裔であるという伝聞もあって石碑に刻まれた作品「山彦乙女」は武田家の遺した莫大な財宝をめぐる物語です。

※2021年09月撮影

その西側には大きな「初狩駅周辺観光案内板」があります。ふだん目にすることの無い地図が珍しくて見入ってしまいました。

※2021年09月撮影

観光案内板の前から東側には保線車両、右奥の保線基地が見えます。

※2021年09月撮影

駅舎は、1951年(昭和26年)に改築されています。

※2021年09月撮影

駅前に保線員さんたちがやってきました。駅の点検かもしれません。

※2021年09月撮影

駅出入口。2004年(平成16年)から使用可能になったICカードSuicaの簡易改札機が設置されています。「電話ボックスと郵便ポストの逓信省コンビ」はそれぞれが違う方向を向いています。

※2021年09月撮影

駅舎前から正面。山梨県道503号線は国道20号線・甲州街道に繋がっています。左に旅館の看板が見えますが店舗などはありません。

※2021年09月撮影

駅を訪れた時、近隣の方が小さな男の子と雑草を抜いたり駅の掃除をされていました。

※鉄道の撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいています。撮影は何よりも安全が最優先。あくまでも業務・利用の邪魔にならないように、そしていつも感謝の気持ちを持って撮影しています。

(写真・文章/住田至朗)


LINEで送る

オススメ記事