日立レールSTS社は、イタリア鉄道運営会社 FERROVIENORD社から Caravaggio型 2階建電車 5両編成40本・4両編成10本を納入する契約を4億5,185万ユーロ(約597億円)で締結した。

これまで、FERROVIENORD社から受注した列車55編成のうち、4両編成30本が Caravaggio型で(うち21本は納入済で営業運転中)、5両編成20本は Caravaggio型(2021年12月に納入開始)、5本は Rock型電車と区別されている。

今回受注した車両は、座席数は4両編成466・5両編成598。片側ドア数は4両編成8・5両編成10。ともに最高速度は160km/h。日立のレッジョ・カラブリア工場とナポリ工場で製造され、2022年10月から2024年10月までに納入される予定。

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今回の2階建て電車の特長は、LED照明、Wi-Fi、220VとUSB電源、旅客情報システム、電力消費量測定システム、旅客数カウンター、側方・前方カメラ、遠隔診断、Anomalous Behavior Detection 高機能監視カメラシステム、ERTMS/ETCS保安システムを搭載し、最高レベルの安全性を実現、路線の輸送能力を向上させる。

また、ドアとプラットフォームの隙間を少なくするための可動式ステップが車両に搭載され、車いす利用者のアクセシビリティを向上させる。

いっぽう環境性では、電力消費量を30%削減、騒音の低減、回生ブレーキ、新しい材料の採用による車両の軽量化、高いリサイクル性(96%)と生分解性(95%)を取り入れたほか、自転車置き場と電動自転車用充電ソケットも取り付けられている。

画像:日立
記事:鉄道チャンネル(https://tetsudo-ch.com/