水海道車両基地公開イベントで人気を集めた車両展示
同じく人気を集めた軌道自転車体験

行楽の秋ーー。鉄道各社のイベントが途切れることなく続く。

茨城県の関東鉄道恒例のファン感謝祭、「水海道車両基地公開イベント2021」が2021年11月3日、常総市の同基地で開催され、定員ほぼいっぱいの約600人が来場した。

「洗車機体験」「鉄道車両展示」「30トンクレーンでの車両吊り上げ実演」「軌道自転車体験」「工場棟見学」「鉄道グッズ・用品販売」と盛りだくさんのメニュー。過去1年半、コロナで鉄道関係の催しの多くが中止されてきた反動もあって、会場には再開を待ちかね、足早にお目当ての車両を探す、鉄道ファンや家族連れの姿が目立った。

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全線非電化で運行するのが気動車(DC)という違いはあるものの、最近の関鉄は東京圏の準大手私鉄とほとんど違いはなく、車両は近代的DCに統一される。しかし、水海道以北は木造駅舎など昭和の鉄道の名残もとどめ、固定ファンが多いのも特徴だ。

関鉄は催しの感染に万全の備えを敷き、来場者は事前予約式を採用。見学時間帯も分けて、スムーズな運営に努めた。

車両基地公開以外にも、関鉄はニュースが相次ぐ。2021年11月13日には「関鉄竜ヶ崎駅前ビールまつり」と「DD502号夜間撮影会」を開催、同18日には常総線に「ボージョレ・ヌーヴォー列車」を運行する。会社創立100周年を記念する、「関鉄カレンダー2022」も発売中だ。

画像:関東鉄道
記事:上里夏生