「Japanese Beauty Hokurikuキャンペーン」で誘客する富山、石川、福井の北陸3県のメーンビジュアル=写真左から=

冬季は一般的には観光閑散期。しかし本当の旅好きは、観光客の少ないこの時期に旅行する。観光列車のほか、味覚や温泉など、それぞれのこだわりを求めて――。

JR東日本、JR東海、JR西日本の3社は、北陸三県誘客促進連携協議会とともに2021年12月から2022年3月までの4ヵ月間、福井、石川、富山の北陸3県を対象にした「Japanese Beauty Hokurikuキャンペーン」を展開する。2004年の初回から数えて17回目。

観光オフシーズンの冬季に、JRグループ共同のデスティネーションキャンペーン(DC)手法を一部踏襲して、地元が催しを用意、JRが企画きっぷなどで送客を受け持つる。

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今冬のテーマは、「日本の美は、北陸にあり。」。「美食」「美観」「美技」「美湯」「美心」の5項目の美で観光メニューを取りそろえる。

旅行商品やJRきっぷは、首都圏、中部圏、関西圏の主な旅行会社で、北陸までの往復JRと宿泊をセットしたツアーを取り扱う。

来客を迎える富山県は、鋳物の町・高岡市での「すずがみ」づくり体験、石川県は旬の味覚・加能ガニを堪能するプラン、福井県は、あわら温泉(あわら市)の対象旅館と夕食を組み合わせたコースなどを設定する。

キャンペーンのプロモーションでは、モデルの石田夢実さんを起用したPRポスターを首都圏主要駅などに掲出。食を中心に北陸の魅力を紹介する、キャンペーンガイドブック「北陸冬物語」も配布する。

画像:JR西日本
記事:上里夏生