生誕地へ帰った阪堺電車モ161形電車

2022.01.03

大阪・堺市民の日常の足として120年以上親しまれているちんちん電車、阪堺電車。

そのなかでも、1931(昭和6)年から90年近く、行き交う人たちを乗せて走り続けてきた電車が、化粧直しを経て生まれ故郷に戻った。

それが、阪堺電車 モ161形・モ174号。90年近く続いた地域輸送という仕事を終い、戻った先は、大阪市住之江区南港に本社をおく日立造船。

モ161形・モ174号は、日立造船の前身 大阪鉄工所が1930(昭和5)年に製造・納入した電車で、2016年に阪堺電車営業運転から退くまで170号として活躍。2020年10月に日立造船本社敷地内に設置・展示することになった。

画像↑↑↑はまだ軌道移設前のあべの筋・阪堺電車上町線を行くモ161形170号。撮影当時、上町線 天王寺駅前電停から南側は、併用軌道だった。

170号は、この青色車体から旧南海標準色に塗り直され、登場当時の174号へと戻し、陸送で日立造船本社屋脇へと運ばれた。

動画↑↑↑は、日立造船グループYouTubeチャンネルに公開されている「阪堺電車「モ161型・モ174号」修繕・輸送の記録 ~90年ぶりの里帰り~」。

その動画の最後には、こんな文字がつづられている。

「現在の日立造船は環境事業を主力とするメーカーで造船も車両製造もおこなっていません」

「しかし造船で培われたさまざまな技術が車両製造に活かされたように、現在の私たちの「ものづくり」にもその技術と心は受け継がれています」

同社はまた、「一般公開できる状況が整いましたら、検討を再開し、別途本コーポレートサイトにてお知らせします」とも伝えている。


LINEで送る

オススメ記事