1964年の東京オリンピック開催にあわせるように誕生した、東京の大動脈―――首都高速道路。

1959年に公団として発足した首都高は、都心環状線、中央環状線という2つの環状道路と、1号上野線・羽田線、2号目黒線、3号渋谷線、4号新宿線、5号池袋線、6号向島線・三郷線、7号小松川線と、各方面にのびる放射状道路などで構成されている。

当然、首都圏を走る鉄道各線とも立体交差していることから、首都高を走るときに「いま交差している線路」「並走している路線」を想像してドライブしたり、列車からみえる首都高の曲線美を愛でるのも楽しい。

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たとえば画像↑↑↑は隅田川に架かる駒形橋から首都高速6号向島線をみた景色。その先にみえる赤い橋は吾妻橋。その向こうに隠れているのが、東武鉄道 伊勢崎線(スカイツリーライン)。

実は吾妻橋の手前、隅田川の下を都営地下鉄 浅草線が横切っている。

また、ビアジョッキを想わせるアサヒビール本社ビル脇の金色オブジェは「聖火台の炎」。金色の炎は「新世紀に向かって飛躍するアサヒビールの燃える心」を表わしているという。

そして隅田川を行く宇宙船のようなクルーザーは、東京都観光汽船(TOKYO CRUISE)「ホタルナ」。

デザインは、「銀河鉄道999」の松本零士。その想像どおり、宇宙船をイメージしたシルバー・メタリックの流線形ボディに、ガルウィングの扉、船体屋上には屋上デッキを設置し船外で景観が楽しめる。

ホタルナという名は、「月が輝く夜に神秘な輝きを放つ蛍が隅田川を舞う」ホタルと、ルナ(月の女神 LUNA)で、「ホタル月」という、新たな旅立ちを込めて名付けられたという。

◆昭和にできた千代田線の線路を想像し、明治大正期から続く公営墓地を歩く
https://tetsudo-ch.com/12082158.html

◆千代田線 明治神宮前〈原宿〉駅直上にある2つの昭和建造物
https://tetsudo-ch.com/12083627.html