森々と静かな時間が流れています【木造駅舎カタログ】山口線03/257 篠目駅

2022.08.27

※2021年12月撮影

トップ画像は、山口線篠目駅。中国山脈の真っ直中。山中のわずかな平地にある駅です。

2009年(平成21年)夏の青春18きっぷポスターに登場したのがこの篠目駅の遠景でした。駅の周囲の田植えが終わった田圃にはられた水が空を青く映していました。

筆者が訪れたのは12月半ばを過ぎた寒い朝。空を満たすのは灰色の雲ばかりです。

※2021年12月撮影

小さな駅舎、構内には大きな煉瓦造りの給水塔が見えます。

※2021年12月撮影

案内板がありました。

※2021年12月撮影

内容を要約します。給水塔は、1922年(大正11年)に作られたもので、高さ約8.5m、直径約4.5mで約30トンの水を貯水できました。蒸気機関車は、この駅で仁保駅~篠目駅間の急勾配区間で溜まった石炭の燃え滓(かす)を取り除き、たっぷり給水も行われました。

フェンス越しに給水塔はよく見えます。

※2021年12月撮影

ホームの駅名標も見えました。

※2021年12月撮影

篠目駅は、1917年(大正6年)7月開業。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR西日本に駅は承継されました。無人駅です。

山口線には古いタイプの駅名標があります。こちらの方が個人的には好きです。でも、読めないね。(笑)

※2021年12月撮影

現役ではないと思いますが、腕木式信号機がありました。滅多に目にすることが無いのでちょっと嬉しくなりました。

※2021年12月撮影

駅舎を北東から。待合室のある側です。

※2021年12月撮影

南西側には植栽や石が置かれています。

※2021年12月撮影

駅舎出入口。小さな郵便ポスト。建物財産標などは見つけられませんでした。おそらく駅が開業した1917年(大正6年)に作られた駅舎でしょう。外壁は改修されています。

※2021年12月撮影

駅前の光景。右の建物、昔は「駅前旅館」だった雰囲気です。筆者が篠目駅に滞在中、人影は皆無でした。

駅には、森々と静かな時間が流れています。

※2021年12月撮影

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。

※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。

(写真・文章/住田至朗)


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