オーストラリアで貨物列車輸送を請け負う SCT Logistics は、中国中車 CRRC Corporation Limited(CRRC)製 新型 SDA1 ディーゼル機関車を4両導入した。

SCT Logistics は、ブリスベン・シドニー・パークス・メルボルン・アデレード・パースなどを拠点に持つロジスティクス企業。

今回導入した CRRC 製 新型 SDA1 機関車は、最高速度120km/hで8000トンのけん引力を持ち、低い運転音(車内で75デシベル以下)なども売り。

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また、Insulated Gate Bipolar Transistors(IGBT、絶縁ゲートバイポーラトランジスター)推進システム、マイクロコンピューター制御システム、FastBrake 電子空気ブレーキなど、一連の最新技術を装備し、エネルギー消費も従来モデルより低くなり、馬力とけん引力を損なうことなく運用コストを低減。

速度・安全・エネルギー効率が欧州連合(EU)のステージ3、AAR、オーストラリアのUICなど、さまざまな国際排出基準に合致した設計で構成されている。

さらに、最適化された空調システムと、高い保全性を備え、運転士の快適性や運転性能も向上。今回、4両の新しい SDA1 機関車の導入で、オーストラリアで運用される SDA1 の総数は30両に。そのうちの第1号はこれまでに走行距離100万kmを突破している。

SCT Logistics は2021年から、CRRC Ziyang 製 第2世代 SDA1 機関車を導入。おもに、ばら積み貨物輸送やコンテナ輸送の貨物列車などのけん引を担っている。

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