名古屋鉄道(名鉄)が8日、2025年度設備投資計画を発表しました。グループ全体で総額1,782億円、名鉄単体で923億円の設備投資を行い、鉄道事業の安全性や快適性の向上、沿線開発を進めます。

車両関係では通勤型車両の9500系を4両×5編成、9100系を2両×5編成で計30両新造します。来年度には新型車両「500系」も導入する予定ですが、今年度は既存の車両新造や駅改良が中心。

【参考】名鉄が新型車両「500系」導入へ 鶴舞線との相互直通運転に対応、9500系と同等の性能
https://tetsudo-ch.com/13001015.html

利用者目線で気になるところとしては、定期券発売およびクレジット決済対応が可能な新型券売機や、精算機能を追加した新型チャージ機の導入を拡大。QRコードおよびクレジットカード等のタッチ決済の実証実験を踏まえた新型改札機の開発も行います。

安全・安定輸送確保には170億円を投じます。高架化事業では新たに新清洲駅付近での高架化工事を進め、喜多山駅付近の下り線と若林駅付近は2025年度中の高架切替を予定しています。このほか、耐震補強や浸水対策工事、金山駅へのホームドア本格整備の検討深度化、瀬戸線の軌道変位モニタリング装置本運用に向けた検討を進めます。

開発事業に625億円

開発事業には625億円を投じます。4月26日に開業した商業施設「岐阜城楽市(ぎふじょうらくいち)」が記憶に新しいところですが、2025年度内に竣工する事業としては、土橋駅付近での賃貸マンション開発(8月末竣工予定)、新一宮駅ビルのリニューアル(2025年度下期竣工・開業予定)が挙げられています。

このほかにも、東岡崎駅前再開発計画(北口複合施設は2029年度竣工予定)、名鉄岐阜駅エリア再開発、名古屋駅地区再開発計画(2027年度の新築着工に向けた準備段階)を推進。

【参考】名鉄名古屋駅を4線化、空港アクセスホーム設置……名鉄が名古屋駅地区再開発計画の事業化を決定
https://tetsudo-ch.com/12998706.html

鉄道事業、開発事業以外ではDXの推進など(16億円)。

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