川口春奈&山里亮太(南海キャンディーズ)の新CMで話題の不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」が発表した「2022年 住みたい街ランキング」をみると、2年連続や3年連続で“あの街”がトップだった。

この発表ランキングをもとに、鉄道チャンネルの視点で、「次くる街」を想像してみる。

まずはランキング結果とLIFULL HOME’S 総研が解説する賃貸&分譲トレンドから。

借りて住みたい街:コロナ禍で大躍進の本厚木が2年連続の1位

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2年連続の1位となった本厚木をはじめ、大宮(2位)、柏(3位)、八王子(4位)など、準近郊・郊外でも都心方面に乗換なしでアクセス可能な路線があり、駅勢圏(駅周辺の繁華性のある地域)が広い街が共通して上位にランクイン。

いっぽう、池袋(昨年5位→本年12位)、高円寺(11位→18位)など、生活と交通の利便性が高く、これまで人気のあった都心・近郊の街は低迷した。

“買って住みたい街:コロナ禍の影響を受けず、3年連続で勝どきが1位

3年連続で1位となった勝どき周辺には、昨年開催されたスポーツイベントの選手村跡地の大規模プロジェクトが進行中で、昨年12月には平均倍率8.7倍、最高111倍という人気で完売し、依然として高い注目を集めている。

また、2年連続2位の白金高輪、牛込柳町(昨年19位→本年11位)など、話題性の高い分譲物件のあった街はランク維持や順当に。

資産価値、スペック、利便性優先で都心志向が復活するいっぽう、郊外需要も堅調で“二極化”が継続したかたちという。

ここからは鉄道チャンネル視点で「次くる街」

開業を1年後の2023年3月にひかえた相鉄・東急直通線(相鉄新横浜線・東急新横浜線)は、首都圏鉄道ネットワークの今世紀最大の目玉。

この7社14路線がつながる鉄道ビッグバンが起こると、相鉄沿線の物件価値は上がるとみる。

とくに相鉄特急やJR・東急へと直通する電車などが停車する、海老名・大和・二俣川・西谷などは、「相鉄・東急直通線が開業する前に手を付けておきたい」という人もいるはず。

大和であれば、小田急江ノ島線も接続し、新宿へは小田急経由と東急経由が選べる。

西谷から先の相鉄線沿線の人は、この東急直通線が開業すると、これまでの横浜や渋谷・新宿・池袋に加え、新横浜という新幹線接続もイッパツで行けるようになる。

それどころか、相鉄線沿線の人たちは、多少乗り換えがあっても、目黒・日比谷・永田町・四谷といった都心へも近くなる。

「鉄道会社を複数社またぐから、運賃が高くなる」といわれても、もはや会社や学校に毎日行くことも少なくなりそうだし、通勤費は実費精算のところが多いから、そんなに気にならないかもしれない。

―――これまでの人気ランキング地図を塗り替えるパワーもありそうな、相鉄・東急新横浜線。開業前から物件を探してる人は、いまどの駅を狙っているか。