飯田線 三河一宮駅【木造駅舎カタログ】02/356
※2022年3月撮影
トップ画像は、JR東海飯田線三河一宮駅木造駅舎。建物資産標には「昭和13年12月」の記載がありました。でも1990年(平成2年)に砥鹿(とが)神社(三河国一宮)本殿をイメージした駅舎に改修されているのでとてもキレイな状態です。
駅舎は飯田線の東、上りホーム側にあります。砥鹿神社まで駅から東に500mほどです。
※2022年3月撮影
駅出入口。多くの木造駅舎を見てきましたが、実に端正な佇まいです。
無人駅です。繰り返し「飯田線は、豊橋駅と中部天竜駅間の運転を見合わせています。運転の再開には大幅な時間が見こまれています」という案内放送が流れています。
※2022年3月撮影
前回書きましたが、飯田線はこの日、前夜の雨で山間部の架線に支障が発生。豊橋駅と中部天竜駅間が8時頃から不通になっていました。幸い日曜日なので通勤・通学利用者はほとんどいません。駅で大きな混乱は起きていない様でした。多くの人は、放送で運転見合わせを知るとすぐに携帯電話で話ながら戻って行くのですが、御高齢の方は、諦めた様に待合室で静かに坐っておられました。
駅の南側、構内跨線橋と「三河一宮 砥鹿神社」が目立ちます。
※2022年3月撮影
フェンス越しに駅名標が見えました。
※2022年3月撮影
1897年(明治30年)豊川鉄道一ノ宮駅が開業。1916年(大正5年)三河一宮駅に改称。1943年(昭和18年)国有化され飯田線の所属駅になります。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR東海に継承されました。
端正な木造駅舎にしばし見入ってしまいます。
※2022年3月撮影
現在は綺麗なシングル葺きの屋根ですが、きっと1938年(昭和13年)の創建当時は、瓦屋根だったのでしょうね。ちょっと見たくなります。
※2022年3月撮影
駅前の眺め。右の食堂と喫茶店は日曜日の午前8時半ということもあってやっていません。左の小さな建物はかなり謎です。(笑)「喫茶」「コインランドリー」「エイブル」などの看板がありますが、実際はコインロッカーが入っていました。2階はありませんが「2F総合防災室 貸集会室 公文」と掲示されています。
※2022年3月撮影
左には「大きな銀杏の木」という喫茶店がありました。
※2022年3月撮影
イチョウって「銀杏」とか「公孫樹」と書きますね。ついついギンナンと読んでしまいます。
では次の駅に行きましょう。
※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)他を参照しています。
※鉄道撮影は鉄道会社、鉄道利用者、関係者などのご厚意で撮らせていただいているものです。鉄道を撮影する時は感謝の気持ちを伝えましょう。ありがとうございます。
(写真・文章/住田至朗)