「もう3匹釣ったよ。みてみて!」「うわーほんとだ! なにで釣るの?」「よっちゃんいか!」

いまもむかしも、ザリガニはよっちゃんいかで釣る、か―――。

こんな光景が、いまも東京23区内にある。しかもここ、“小さな新幹線の駅”の前。

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ここは葛飾区新宿(にいじゅく)。

小さな新幹線が走る、新宿交通公園

新宿交通公園駅を起点に、一周約320メートル、途中に踏切やトンネルもある「ミニSL」は、近代化されて、新幹線923形ドクターイエローやN700Aがけん引。

子どもたちはその後ろにつく客車に乗って、ガタンゴトン、ガタンゴトン。運行日は基本、土日祝日。

転車台に三線軌条、蒸気機関車もいる

新宿交通公園駅の先には車両基地があって、転車台や留置中の蒸気機関車もいる。これ、「義経号」とかいわれた国鉄7100形蒸気機関車?

しかも、三線軌条や四線軌条もある。どの線路をどの車両が走るか、を探るのも楽しい。

実際に走っている姿をみたい! 乗りたい! という人は、「新宿交通公園」で検索すると、葛飾区公式サイトの案内ページに運行情報が記されているから、チェックしてみて。

都営バスや消防車、ブルートレイン北斗星(!?)もいる

交通公園ということで、都営バスや消防車などの実機展示や、交通ルールを学べる交通標識などもある。

この都営バスは、現在のような黄色が入らないかつての都営カラーで、くるまは東京都交通局(都営バス)で活躍した日産ディーゼル工業(UDトラックス)のスペースランナーA(UA系)。

ボディをつくらなかった日産ディーゼルは、ボディを富士重工業に委託。日産とスバルの合作というのもおもしろい存在だったけど、いまこのバスは都内ではみかけなくなった。

―――新宿交通公園を出ると、まだザリガニ釣りの子どもたちの姿が。小さなバケツにザリガニがいっぱい。

このあと子どもたちは、門前にある駄菓子屋「いしはら」に行くんだって。

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