※2022年5月撮影

トップ画像は、不忍池(しのばすのいけ)の南側から辨天(べんてん)堂を見ています。こちら側は一面の蓮池。真夏の夜明けに来れば一斉に蓮の花が咲く絶景を見ることができます。花が咲くときに“ポン”という音がすると言われていますが・・・。花は午後にしぼんでしまうので蓮の花を観るのなら午前中の早い時間(7~8時頃)がオススメです。

さて【駅ぶら】は、京成上野駅正面口の面する中央通りをそのまま南下して広小路口の方に進みます。

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※2022年5月撮影

上野恩賜公園の入口があります。西郷さんには後ほどご挨拶に行きます。

※2022年5月撮影

上野恩賜公園の西側、動物園通りを不忍池の方に北上します。京成上野駅の池の端口が2つあります。

※2022年5月撮影

不忍池が見えまてきました。正面は不忍辨天堂。

※2022年5月撮影

北側には、上野動物園(東京都恩賜上野動物公園)弁天門、ここから動物園に入場はできません。

※2022年5月撮影

不忍池の傍に「駅伝の歴史ここに始まる」という碑がありました。東京に都が移されてから50周年を記念する「東京奠都(てんと)五十年奉祝博覧會」が1917年(大正6年)に開催されそのイベントとして「東海道駅伝徒歩競走」が行われたのです。

※2022年5月撮影

関東組と関西組それぞれ23人が昼夜を通して516kmを走るという超ハードな大会でした。木曽川や天竜川にはまだ橋が無く、選手は渡し船で川を渡り、箱根の山中は真夜中でした。近隣住民総出で松明を灯し道を照らしたと伝えられています。しかし約44時間でこの長距離を走りきったそうです。

流石に「東海道駅伝徒歩競走」は一度だけの特別なイベントでした。しかし、この3年後1920年(大正9年)に、明治・慶応・早稲田・東京高等師範(現・筑波大学)の4校で、東京・箱根間を往復する『四大校駅伝競走』が初開催されたました。

これが現在に続く箱根駅伝の始まりです。箱根駅伝は、1987年から全国にテレビ中継されることで正月の風物詩として高い人気を誇っています。

次回も不忍池の周りを歩きます。

(写真・文/住田至朗)