小学生が3DCGを初体験!3Dデザイン界で活躍するクリエイターがワコム液タブとZBrushで躍動感の基礎を伝授

2022.06.22

「みんなが描く動物はどんな気持ちでいるんだろう。動物たちの視線や動く・走る気持ちを考えてみよう」

―――子どもたちにそう伝えるのは、多摩美術大学 生産デザイン学科プロダクトデザイン専攻を2019年に卒業し、モビリティデザインを手がけるGKダイナミックスでいまプロダクトデザイナーとして活躍する市瀬更紗さんと、3DCGアーティストとして国立科学博物館や企業の3DCGモデルを制作する現役3DCGアーティストで生物専門スカルプトモデラーの戸田かえでさん。

ワコム液晶ペンタブレットと ZBrush で子どもたちが3DCG制作を初体験!

小学生とその保護者たちが聞き入るこの教室は、「みらいのおねんど特別授業 親子で学ぶ!~動きのデザインで~3Dキャラを作ろう!」(主催:SonoSaki、共催:GKダイナミックス、機材協力:ワコム/エムエスアイコンピュータージャパン)。

子どもたちが夢中になってペンで描いているのは、ワコム液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」。世界中のプロ現場で使わているCG制作ソフト「ZBrush」の簡易版「ZBrushCore」で、生まれてはじめての3DCG制作に挑戦した。

「矢印を描いてみよう」モノに生命感を与える動態デザインを学ぶ

この教室では、動きのあるデザインをGKダイナミックス市瀬さんが教え、世界中のプロも使用する「ZBrush」の簡易版「ZBrushCore」を使って、イメージフルな3DCG制作を SonoSaki 戸田さんが伝授する。

「速そう、力強そう、かっこいい、かわいい……という感覚は、人がそう思うようにデザインされているから。みんなが持ってきた動物の写真に、動物の気持ちになって、矢印を描いてみよう。そうすると、動物たちの動きの気持ちがみえてくるから」

市瀬さんは子どもたちに、その絵や画像にある動物たちの動きの方向をまず矢印で描かせ、躍動を視覚化。子どもたちは、ここで“その動物の動き”が直感的にわかり、次の3DCG化へとすーっと入れる。

「失敗しても何回でも戻れる」次は3DCG制作の基礎を学ぶ

次は、ワコム液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq 16」「ZBrushCore」という世界的に認められているデバイス・ソフトの組み合わせで、子どもたちは3DCG制作のフローを直感的に体感していく。

「動物たちの動きの気持ちがみえてきたら、“デジタルの粘土”といわれる『ZBrush』を使って、思い思いに動物のかたちをつくっていこう」(SonoSaki 戸田さん)

このとき、子どもたちが目の辺りにするのは、キーボードの「Ctrl+Z」で、「失敗してもすぐに戻れる」「何回でも戻れる」というデジタルのいいところ。

この「戻れる」を知ると、子どもたちの描画力は格段にスピードアップ。回転・つまむ・ズーム・ひっぱる・色塗り・ぼこぼこ・なめらかといった、粘土に触るようにワコムペンタブでどんどん描いていく。これには、パパやママも驚くほど。あっという間に、「うわっできちゃった!」。

世界のプロが使うデバイス・ソフトの組み合わせで3DCG制作を体感

こうした3DCG制作教室を開催したり、親子が注目していたりするのには、「日本のICT教育の遅れ」を痛感しているから。

先進国で導入されている「3Dを活用したSTEAM教育」。たとえば中国では、小学校40万校に3Dプリンターの導入と同時に、3Dを扱える教員向けのカリキュラムも始まっている。

いっぽう日本をみると、OECD平均で15歳の子どもの60%が「授業にデジタル機器を組み込むのに十分な準備時間を確保している教師たち」のいる学校で学んでいるのに対し、日本は約10%で、なんと最下位。

こうした国内事情を打破すべく、SonoSaki、GKダイナミックス、ワコム、エムエスアイコンピュータージャパンがタッグを組み、こうした“3Dの学び場”を展開している。

「ZBrush は、ワコム製ペンタブレットシリーズを推奨しているので、世界のプロが使う組み合わせで、子どもたちは3DCG制作の業界スタンダードを体感できたはず」(SonoSaki 戸田さん)

世界の3DCG制作教育を体感できるチャンス!

教室が終わったあとは、子どもたちが“初めての3D作品”をプレゼンテーション。それぞれが躍動感あるキャラクターを披露し、会場は「おおーっ」と唸る場面も。

パパ・ママからは、「とにかく、失敗してもすぐ戻れるので、こんなに3D制作が直感的に短時間で学べたことにびっくり。物体や生き物の見え方が変わって、発想力が広がったと思う」という声もあった。

―――子どもたちが初めて体感した3DCG制作。「こんどは実際に、(デジタル上で)動かしてみたい」という子もいて、今後の将来の夢や“なりたい自分”の気づきや変化が、楽しみ。

◆SonoSaki
https://sono-saki.jp/

◆GKダイナミックス
https://www.gk-design.co.jp/dy2/

◆ワコム
https://www.wacom.com/ja-jp