西武鉄道池袋線系統できょう7月8日あさに起きた車両故障による運転見合わせ。

Twitterなどの投稿をみてみると、保谷駅でとまって動かない電車は、相互直通運転を行う東京メトロの10000系電車らしく、パンタグラフが大きく曲がっている姿があった。

その折れ曲がったパンタグラフには、青いネットのようなものが絡みついている。西武池袋線沿線には、のどかな田畑が広がるエリアもあり、そんな田畑などでよくみかける土壌を覆うネットのようにもみえるが、その正体はわからない。

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また、この10000系のパンタグラフのひとつが破損しても、同じ編成についている別のパンタグラフから電力を送受して自走できたのかもまだわかっていない。

そこでこうした機会に注目したいのが、バッテリー自走システム。

JR東海の新幹線車両の最新モデル N700S には、東芝と共同開発したバッテリー自走システムが搭載されている。

高速鉄道車両へのバッテリー自走システム採用は世界初で、リチウムイオン二次電池 SCiB を採用した自走用バッテリー装置とインバーター、モーターから構成される駆動システム。

寸法・質量制約のもとで車両の床下にバッテリー装置を追加搭載する必要があることから、主回路機器などの床下機器を小型・軽量化している点もポイント。

このバッテリー自走システムにより、自然災害などによる長時間停電時にも乗客の避難が容易な場所までの自力走行を実現。異常時の安全性向上に大きく貢献したという。

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