くまモンラッピング電車の熊本電鉄【私鉄に乗ろう 70】

2018.11.07

※この「私鉄に乗ろう」の写真は、筆者がプライベートな旅で撮影したものです。鉄道会社さんから許可をいただいていませんので、乗車券があれば誰でも入れる場所から、手持ちで撮影したスナップ写真です。ポケットに入るコンパクト・デジタルカメラ(SONY DSC-WX500)で撮影しています。今回の写真は2018年7月19日(木)撮影です。

くまモンラッピング電車の熊本電鉄ってどんな鉄道会社? 【私鉄に乗ろう 70】熊本電鉄 その1

長い歴史を持つ鉄道会社です。何と1909年(明治42年)に菊池軌道株式会社として設立されています。この菊池というのは、熊本県北部を流れる菊池川の上流にある地域の地名です。江戸時代から米どころで菊池米が有名。

余談ですが、岩手県の遠野市、あの遠野物語の故郷と菊池市は友好都市提携を結んでいます。その理由がユニーク。遠野市には菊池姓がとても多く、全世帯の約2割が菊池姓という縁によるんだそうです。

閑話休題

で、菊池軌道は、1911年(明治44年)池田(現・北熊本)〜千反田(現・藤崎宮前)間が蒸汽軌道で開業します。1913年(大正2年)には隈府(菊池市の中心、後の菊池駅)〜池田(現・北熊本)間が全通。1923年(大正12年)には全線が電化されました。社名も菊池電気軌道、菊池電気鉄道を経て戦後の1948年(昭和23年)に熊本電気鉄道になります。1950年(昭和25年)上熊本〜北熊本間が開通、一方で上熊本〜藤崎宮前間が廃止されました。

熊本電鉄の電車は、元東京都交通局6000形の熊本電鉄6000形。東京都交通局三田線で使用されていた車両。1995年(平成7年)から2001年(平成13年)にかけて先頭車両2両の固定編成が5編成10両導入されています。前面貫通扉に熊本電鉄の社紋が付けられました。オリジナルと外観で最も顕著に異なるのが前面下部にスカートを設置している点です。全長が20mなので、各駅が18m x 2両分のホームしかない上熊本線(上熊本〜北熊本)には入線しません。

元南海電鉄高野線22000系の熊本電鉄200形電車。南海電鉄高野線22000系は観光列車「天空」に改造され活躍していますね。1998年(平成10年)に1編成(2両)が導入されました。何と言っても、元西鉄5000形と同様の前照灯尾灯一体形が新設され、南海時代の前照灯位置に方向幕が設置されたため南海時代の顔付とは大きく印象が異なります。現在はピンチヒッターで登場する”予備車”になっています。

熊本電鉄01形電車は、関東で暮らす人には慣れ親しんだ東京メトロ銀座線を走っていた営団01系電車です。2014年〜2015年度にかけて2編成(4両)が導入されました。銀座線の軌間が標準軌(1435mm)なので熊本電鉄の狭軌(1067mm)に対応するために熊本電鉄6000形に採用され営業運転でも実績のある川崎重工業車両カンパニー製の”efWING”に換装されています。”efWING”は世界初の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を構造部材・懸架装置に使用する台車で熊本電鉄で最初に実用化された台車です。JR四国でも121系電車のリニューアルに”efWING”が採用されています。

集電方法も異なるため、シングルアーム式パンタグラフ2基が新たに装備されています。車体幅が従来車両よりも狭いのでドアステップが増設されています。

東京メトロ時代の営団01系から熊本電鉄へ

2017年2月2日東京メトロ銀座線表参道駅でくまモンラッピングの30編成に遭遇しました。

※2017年2月2日撮影

01系の営業運転はこの年の3月いっぱい、最後まで銀座線を走ったのもこの30編成でした。

※2017年2月2日撮影

2016年(平成28年)の熊本地震からの復興を祈願して熊本電鉄に譲渡された東京メトロ01系車両にくまモンのラッピングが実施されたことを受けて、東京でも2017年正月元旦から2月24日までラッピング列車が運行されました。

※2017年2月2日撮影

今年(2018年)3月に熊本に乗りに行ったのですが、生憎の雨で撮影を諦めました。

※2018年3月16日撮影

スカートが設置されたことで印象はカナリ違います。それにしてもスカート、ちょっと武骨過ぎませんか?

※2018年3月16日撮影

改めて2018年7月に乗りに行きました

乗る前に路線図を見ておきましょう。

上熊本から熊本電鉄に乗ります。北熊本でいったん下車、御代志行に乗って終点の御代志、折り返し電車でそのまま藤崎宮前まで行って、北熊本から上熊本まで戻るコースです。

JR九州鹿児島本線上熊本駅。1891年(明治24年)九州鉄道の池田駅として開業。1901年(明治34年)には上熊本駅に改称されています。現在の高架駅舎は三代目。二代目駅舎のファサードと屋根が熊本市電の上熊本駅に移築保存されています。

熊本電鉄の上熊本駅はJR駅の東正面にあります。

【私鉄に乗ろう 70】熊本電鉄 その2 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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