新幹線「のぞみ」に乗車して、新大阪から約45分、東京から約3時間20分ほど。そんな中国地方の大都市「岡山」の中心地で、2022年9月23日(金・祝)、新たなランドマーク「杜の街グレース」がグランドオープンを迎えます。

「杜の街グレース」はイトーヨーカドー跡地を利用し、両備グループなどが整備を進めてきた複合型商業施設。2021年7月より、オフィス棟などを段階的に開業してきましたが、今年23日からは下記3施設が新たに加わります。

・商業・ヘルスケア施設棟「杜の街プラザ」(1~2階、5階)
・「杜の街グレース オフィス棟」1階
・「杜の街グレース店舗棟」1~2階

西日本最大級のフードホールが誕生!岡山にこだわった食や初出店のお店が楽しめる

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1番の目玉は商業エリアの中心となる「杜の街プラザ」です。1階は岡山・瀬戸内の美味しいものを集めた「WONSETO FOODHALL」、2階はグルメとショッピングを楽しめる落ち着いたフロアとなります。

1~2階は吹き抜け構造となっており、見上げれば約70メートルの波形天井が目に入る大空間に。岡山名産の「デニム」をふんだんに使用した椅子など、瀬戸内の自然や特産品から着想を得たデザインが多く採用されています

フードホールには16メートル弱の壁画も用意されています。水墨画アーティストの西垣肇也樹先生が描く現代バージョンの桃太郎では、岡山の街が現在の風刺画として描かれており、桃太郎と鬼が仲良くする様子からは「これからは共生も重要」といったメッセージも含まれているようです

両備ホールディングスの松田敏之代表取締役社長によれば、1階に入る13店舗は全て地元岡山のお店で、チェーン店などは一切入っていないということです。たとえば……

・豆腐やお餅の料理を提供する「豆と餅」
・岡山電気軌道の新規事業「たまうどん」
・ミシュランビブグルマンにも選ばれた「400°C PIZZA」

ピザ、ハンバーガー、 カフェ 、 バー等が揃い、瀬戸内の食の魅力を発信していきます。

一方、2階に並ぶショップは「岡山初出店」にこだわり、家具、工芸、食材など岡山から世界に発信していけるようなお店を集めたといいます。

たとえば株式会社ウェルカムが運営する「DEAN&DELUCA」は中四国初出店となりますが、ウェルカムの横川社長によれば「岡山には本当に素晴らしい食材がたくさんある。岡山を通じてそうした食材を世界に届けたい」という思いがあるのだそうです。

両備ホールディングスはこうした「食事」や「ショップ」だけでなく、案内情報の一部を字幕付きの手話動画で発信する「情報バリアフリー」の推進やポイントを貯めたり事前注文を可能にする専用アプリの提供、公共交通を利用する街づくりなどにも力を入れます。

21日に開かれた報道陣向けの内覧会では、敷地はまだまだ残っており、今回グランドオープンとなる「杜の街」第1期だけでなく、第2期・第3期についても「地元の方々と話し合いながら街づくりを進めていく」(松田社長)と前向きな姿勢を示しました。