キハ40(1002)烏山線色 キャラクターは弁財天でした

キハ40が運行していた時代

烏山線は今年(2017年)3月のダイヤ改正で運行する車両がJR東日本EV-E301系「ACCUM」(一般型直流用蓄電池駆動電車)に統一されました。また烏山線開業当時から残っていた木造駅舎も新しい駅舎に替わってしまいました。

今回は懐かしいキハ40が走っていた頃の烏山駅です。駅舎も1923年(大正12年)に烏山線が開通した当時の木造駅舎です。

ADVERTISEMENT

駅舎正面。駅舎の左に腕木式信号機があるのが分かります。

那須烏山市の近代化遺産

旧駅舎の前には「那須烏山市の近代化遺産」という銘板がありました。
烏山駅

銘板に記載されていた内容を以下に写します。

烏山線は、東北本線の宝積寺駅と烏山駅を結ぶ営業キロ20.7kmの鉄道で、大正12年4月15日に開通しました。烏山線の開通と同時に開設された烏山駅舎は、瓦葺き切妻屋根の木造平屋建てで、屋根にはドーマー窓があり、正面平側の中央には切妻屋根の下屋を出した車寄せが付いていました。烏山線の開通は、前近代的な舟運輸送に代わる新たな輸送機関への転換であり、烏山駅は周辺地域の特産品である製紙・葉煙草等の集散機能の中核施設として、地域経済の発展を支えてきました。現在の駅舎にはドーマー窓はありませんが、全体的な概観は変わっておらず、また、敷地内には開通当時から使用されていた腕木式信号機も保存され、輸送機関の近代化を担った往時の雰囲気を醸し出しています。

旧駅舎

新しい駅舎になって利用者には便利で使い易くなったと思いますが、旧木造駅舎のファンとしては残念です。旧駅舎内に置かれていた烏山線七福神。

旧駅舎、ホームから烏山線終端部を見ています。現在は「ACCUM」充電用設備があります。

キハ40(1003)は旧国鉄一般色、キャラクターは烏山駅と同じ毘沙門天でした。

旧駅舎には臨時改札があって「無事カエル」という石のカエルが置かれていました。

宝積寺方面の眺めです。使われなくなってレールが撤去された旧ホームが見えます。

変わらないのは駅の正面にある立ち食いそば屋さんです。

キハ40(1004)首都圏色ともすれ違いました。

(写真・記事/住田至朗)