※2022年8月撮影

トップ画像は、JR四国予讃線旧線「愛ある伊予灘線」伊予長浜駅。伊予市から大洲市に入りました。駅は、「愛ある伊予灘線」の北側(海側)国道378号線と分岐する道路に面しています。

駅舎の前にあるのは藤棚でしょうか。なかなか横長の大きな駅舎です。

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ほぼ東西、少しだけ南向きだった「愛ある伊予灘線」は、伊予長浜駅から宇和島方面に向かうと大きく左にカーブして伊予灘から離れてゆきます。駅から1kmほど西の肱川に沿って右岸を山間部に入り伊予大洲駅まで進みます。

「愛ある伊予灘線」は、駅の背後に見える山々を肱川が削った狭い平地を伊予大洲駅に向かいます。奥に長浜町観光案内所が見えています。

※2022年8月撮影

伊予大洲駅(当時は大洲駅)から伊予長浜駅(当時は長浜町駅)までは、1918年(大正7年)愛媛鉄道が軽便鉄道規格(軌間762mm)で開業したのが始まりです。1933年(昭和8年)国有化され官鉄愛媛線になりました。この時に現在の伊予長浜駅と伊予大洲駅に改称。1935年(昭和10年)伊予大洲駅~伊予長浜駅間が狭軌(1067mm)に改軌、さらに下灘駅まで延伸開業。この時に伊予長浜駅は現在地に移設されています。

※2022年8月撮影

国道378号線の海側から伊予長浜駅。

※2022年8月撮影

国道を渡る横断歩道から駅舎西側。

※2022年8月撮影

駅の西隣に長浜町観光案内所があります。

※2022年8月撮影

次回は駅舎に入ります。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。

※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。