地下鉄名古屋駅の案内図をお披露目する河村市長、本多社長、製作者の村松さん=写真右から=(写真:レゴランド・ジャパン)

レゴブロックのテーマパーク「レゴランド・ジャパン」がある、名古屋市を走る市営地下鉄とあおなみ線の鉄道2線の駅構内に、レゴブロックを組み立てた大判の鉄道路線図がお目見え、鉄道ファンや名古屋市民に話題を呼んでいる。

レゴランド・ジャパン(施設、企業同名)がパークのPRとともに、鉄道や沿線のイメージアップを狙いに、市営地下鉄名古屋(東山線、桜通線)、栄(東山線、名城線)、市役所(名城線)、東山公園(東山線)の4駅と、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線名古屋駅に、2022年10月27日から11月上旬にかけて順次、寄贈する。

沿線のスポットを表現した、あおなみ線名古屋駅の案内図(写真:レゴランド・ジャパン)

名古屋市港区の臨港地区に2017年4月に開業したレゴランド・ジャパンは、広さ約9.3ヘクタールの園内に、レゴブロック製の動物や日本の名所の模型を展示する。鉄道アクセスは、あおなみ線金城ふ頭駅が最寄り駅だ。

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名古屋市とレゴランド・ジャパンは2022年4月、地域イメージアップに共同で取り組む趣旨の包括連携協定を締結。今回は市営交通開業100周年を記念したコラボ企画として、レゴの路線図を市などに贈った。

各駅のうち地下鉄名古屋駅は、畳一畳より一回り大きい縦1.5メートル、横2メートルサイズ。レゴブロック1528個を使い、カラーリングを実物にそろえた地下鉄各路線と、レゴランド、名古屋城、バンテリンドーム(ナゴヤドーム)、熱田神宮などの観光名所を立体的に表現。路線図は、カラフルに〝観光・名古屋〟をアピールしている。

製作は、レゴランド公認モデル・ビルダーの村松賢さんが手がけ、1作品当たり最大で60時間以上をかけて大作を完成させた。

地下鉄名古屋駅でのセレモニーには、河村たかし市長も出席。「案内図を見た方には、名古屋に一層親しみを持ってもらえるはず」と期待を述べた。

小林史郎名古屋市交通局長から感謝状を手渡された、本多良行レゴランド・ジャパン社長も、「名古屋は、私のような子育て世代の親としても豊富な施設や観光資源のある街。これからも地域の魅力をアピールしたい」と思いを語った。

記事:上里夏生