ダーリンハニー・吉川正洋さん(右)と「鉄道ひとり旅」の相笠D(左)

鉄道BIG4のダーリンハニー吉川正洋さんをはじめ、鉄道好きの著名人が全国鉄道をぶらりひとり旅する鉄道番組『鉄道ひとり旅』――2011年11月に始まった本番組も11周年を迎えました。

これを記念し、神奈川県のYokohama mint hall(横浜ミントホール)で11月5日(土)17時30分からトークライブを開催。さらに遠方におられるファンの皆さま向けにライブ配信も行いました。ライブは3時間にもわたる長丁場でしたが、「鉄道ひとり旅」11年の歩みや吉川さんの思い出の写真コーナーなどで会場は大盛り上がり。当日の様子をお伝えいたします。

鉄道ひとり旅Tシャツで登場する吉川さん。「最近おじさんに『おっ、ひとり旅!』と声をかけられた」という珍エピソードから入ります。鉄道ひとり旅の初回放送でお会いした青年と再会した話にはファンもびっくり。会場には初回放送を見て下さった方もかなりいらっしゃいました。

そして相笠Dが登場、「普通は10周年でこういうイベントをやるのに華麗にスルーしましたね」と誰もが心に思っていながら口にしていなかったトークで会場を沸かせます。ひとり旅は「1」が大事ということで、次回はまさかの111周年記念イベント?なんて話も飛び出てきました。

ライブ開始から15分ほどで「ここがヘンだよ”鉄道ひとり旅”」のコーナーへ。「BGMもナレーションもない」など、鉄道ひとり旅に関わる「ヘンなエピソード」を矢継ぎ早に披露します。吉川さんからは「耳を折って餃子みたいにして寝る」という珍エピソードや六角精児さんのご自宅にお邪魔した日の思い出も……。

続いては「11年の歩みを振り返るコーナー」ということで、相笠Dが編集したダイジェストムービーや訪問先のまとめを放送しました。番組の展開がどうなるか決まっていなかった頃の映像を見て、吉川さんは「僕がめちゃくちゃ若いですね(笑)」とコメントしていました。

2015~16年の再始動編、2017~19年の挑戦編(相笠Dがカメラを変えたり、山陰本線編のクラウドファンディングに挑戦したり……)、そしてコロナでなかなかロケも出来ない状況のなか、「散歩」などの新しい試みを取り入れた2020~2021年と続きます。最近では通算200回目の放送も迎え、外部メディアからのインタビューなども行われていますね。

休憩を挟んでからは涙あり、笑いありの「吉川正洋、思い出の写真」コーナーへ。「鉄道ひとり旅」のロケ中に撮影した写真の中でも特に優れたもの、エピソードが印象深いもの、ツッコミどころの多かったものを動画で紹介しました。

ベスト3は布原駅の特急「やくも」(とサンライズ)、引退間近の時期に撮影した寝台特急カシオペア、ダッシュで撮影しに行った由良川橋梁……もし再放送された暁には、ぜひ当時の臨場感も含めてお楽しみいただければと思います。なお、この際は「ベスト3」だけでなく「ワースト3」の発表もあり、1位は比較的最近放送された「185系のラストラン」。こうした失敗談も笑えるエピソードとして共有できるのは、「鉄道ひとり旅」ならではの魅力といったところでしょうか。

様々なエピソードを披露した後は、事前に集めた視聴者からの質問コーナーへ!「吉川さんがロケ中に撮影した写真の個展はいつですか?」の質問には「やったら……来ていただけますかね?」とお答えし、参加者も大興奮。実際に開催できるかどうかは分かりませんが、もし実現したら面白そうですね。他にも「毎回狙ってお蕎麦の店に行っているのですか」「参考になさった番組はありますでしょうか?」といった素朴な質問も。

「以前六角精児さんが番組に出演されていたことがあると聞きました。再び六角さんが出演される予定はないですか?」という質問に対しては、なんとご本人が登場されるスペシャルムービーが……?誰も予想していなかったサプライズに会場も大注目でした。

ライブの締めは、なんと吉川さんによるギターの演奏!ライブハウスとして大変音響も良い会場だということで、吉川さんの『鉄道ひとり旅の歌』が会場を包みます。3時間にもわたる長丁場のトークライブはこれにておしまい。演奏を終えると、吉川さんからのコメントで会場はお開きとなりました。

 

「11周年を迎えることができまして、またコツコツとね、何十周年と言わず1年ずつやっていきたいと思います。僕は気持ちの中ではお家に帰るような感じでやってまして……それも実家に帰るような感覚ですかね。皆さんもリラックスしてホッとして観ていただけたら嬉しいなと思います。いつでもお家の扉を開けて待っていますので、これからもひとり旅をのんびり楽しんでください!」