【Twitterで話題!】ダ・ヴィンチ、ピカソ、ゴーギャン、フェルメール・・・名画 × 主婦の心の叫び のツイートが書籍化!

“#(ハッシュタグ)名画で学ぶ主婦業”とは、2018年5月にとある主婦がツイッターに、ジャック=ルイ・ダヴィッドの名画《マラーの死》の画像とともに、【「来週月曜日は給食はありませんのでお弁当を持たせてください。」という学校からの手紙を当日朝息子のランドセルから発見。】という主婦ならではのキャプションを付けて投稿したのが始まり。

名画とそのキャプションがリンクした投稿に、多数の共感や笑いを生み、SNS上で、「その絶望感痛いほどわかります」「面白すぎる」などのコメントが付き、26000以上もリツイートされ、52000以上の「いいね!」を獲得したことから話題になりました。

その投稿を見た多くのユーザーが、さらに名画とともに“主婦業あるある”を投稿したところ、ツイッターのトレンド入りし、まとめサイトも立ち上がるなどネット上でブームになり、今回の書籍化に至りました。

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この本では、ツイッターに投稿された多くの「#名画で学ぶ主婦業」から厳選した56点とともに、文星芸術大学教授・田中久美子氏監修のもと、名画の歴史的背景、盛りこまれた寓意や見どころ、美術史における名画の重要性などのためになる解説も掲載しています。

編集を担当した宝島社第2書籍局第2編集部薗部真一さんのコメントです。

初めてこのハッシュタグを用いた「祭り」を目にした際、爆笑しつつも「これも新しい絵画の見方かも……」と目からうろこが落ちたのが、書籍化のきっかけです。
名画が本来持つテーマやメッセージが、主婦の愚痴とリンクしてしまうこともあり、くすりと笑った後に、田中久美子先生監修の解説を読むと、妙に腑に落ちるのも見所です。
快く掲載を許可してくださった投稿者の皆様にも感謝しております。

なるほど・・・。

これが、とにかく超面白い!名画の数々は、本来、悲劇の瞬間を描いていたりしますが、散らばったベビースターラーメンを拾う姿が、暗殺されたマラーの手にある嘆願書が、主婦の日々の愚痴を見事に象徴しているのです。

書誌情報
《書名》
#名画で学ぶ主婦業
《監修》
田中久美子
《発売》
2018年8月27日(月)
《版元》
宝島社
《定価》
本体1,200円+税

ちなみにトップ画像は、Francis Bacon(1909-1992)というアイルランド、ダブリン生まれの英国画家の「叫ぶ教皇の頭部のために習作」(1952)をマドリードの地下鉄駅で撮った写真です。2009年、Francis Bacon展をプラド美術館に見に行った時の撮影。