※2022年8月撮影

トップ画像は、JR四国土讃線讃岐財田(さぬきさいだ)駅。駅舎の前に大きな木があります。樹齢700年とも言われ香川県の保存木に指定されているタブノキです。高さ13m、幹周り5.5m。東西南北(直径)がほぼ21m(2011年/平成23年測定値)という巨木。

1982年(昭和57年)の讃岐財田駅舎。現状は不燃化の外壁材になりエントランス部分が付加されています。タブノキはもちろん巨木でした。管理人さんの許可をいただいてリンクしています。

この付近をほぼ東西にはしる土讃線の北側に駅舎があります。県道202号線の南側突き当たりに駅前広場。

※2022年8月撮影

駅舎の前にそびえるタブノキの巨大さが分かります。

※2022年8月撮影

土讃線は、この駅から香川県に入りました。旧国名讃岐が冠される駅は、予讃線に讃岐府中駅と讃岐塩屋駅がありましたが今回は撮影に行っていません。土讃線で初めて讃岐の国(現在のほぼ香川県域)の冠された駅名です。

左の黄色い鉄柵の中がタブノキ。

※2022年8月撮影

「財田駅前のタブノキ」という案内板がありました。作成は三豊市立和光中学校の生徒さん。記事冒頭の数字はここに書いてあったものです。案内によると鉄道建設時にタブノキを撤去する予定でしたが御神木として住民の尊崇を集めていたことなどから残されたそうです。

※2022年8月撮影

タブノキ自体を説明する看板もありました。1985年(昭和60年)に香川県が立てたものです。

※2022年8月撮影

タブノキには「サヌキ財田駅 創業50周年記念碑」が飾られています。讃岐財田駅の開業は、1923年(大正12年)なので1973年(昭和48年)に作られた碑です。

※2022年8月撮影

駅前広場の反対側には「四国のみち」の案内板。「箸蔵街道をたどるみちコース」などが紹介されています。

※2022年8月撮影

その横には、1997年(平成9年)3月の財田町教育委員会による「旧はしくらみち」の案内板もありました。

※2022年8月撮影

タブノキの木陰、駅出入口。建物財産標は見つかりませんでした。

※2022年8月撮影

撮影は時間的に後ですが、島式下りホームの駅名標。

※2022年8月撮影

讃岐財田駅は、1923年(大正12年)開業。1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR四国の駅になりました。

次回に続きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などはJR四国さんの許可をいただいて撮影しています。

※駅などについては『JR全線全駅』(弘済出版社/1997)、『週刊朝日百科 JR全駅・全車両基地01-60』(朝日新聞出版/2012-2013)、『山陽・四国920駅』宮脇俊三・原田勝正編(小学館/1993)、『停車場変遷大事典 国鉄 JR編1-2』(JTBパブリッシング/1998)他を参照しています。

※タイトルは『木造駅舎』ですが、厳密に「構造として木造建築」の駅舎ではなく、筆者が気に入った駅舎を恣意的に選んでいます。明らかに木造建築と異なる場合でも、煩雑を避けるためタイトルは【木造駅舎コレクション】で進行します。悪しからずご了承ください。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいています。