大阪府の堺市と和泉市を結ぶ泉北高速鉄道が、2023年10月1日に運賃改定を実施します。今回の改定で目玉となるのは小児IC運賃の一律50円化です。

関東では小田急電鉄が2022年3月のダイヤ改正時に導入し話題になりました。小児運賃を引き下げることで子育てのしやすい沿線とし、親子でのお出かけを促進するといった狙いがありました。泉北高速鉄道もこれに続くかたちで、鉄道事業者としては2例目、関西の鉄道では初めての試みとなります。

一方で大人の普通運賃については、初乗り運賃を10円引き上げるほか、普通運賃を国から認可されている運賃上限まで引き上げます(各区間10円)。通勤定期も各区間410円~420円の値上げ(大人・1カ月)、ただし通学定期の値段は据え置きです。

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値上げの理由については、コロナ禍による収入減が続くなか、全駅へのホームドア設置など、安全に関する設備投資を行い安全・安心な輸送サービスを提供するためとしています。消費税率の引き上げ等に伴うものをのぞけば、こうした運賃改定は同社としては約25年ぶりです。

(写真:のりえもん / PIXTA)

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