鉄道BIG4のダーリンハニー吉川正洋さんらが全国鉄道をぶらりひとり旅して回る。そんな「新・鉄道ひとり旅」も198回目を迎えます。

スカパー!「鉄道チャンネル」(Ch.546)での初回放送は2023年3月18日(土)夜10時から。今回の舞台は石川県の七尾湾沿いを走るローカル線「のと鉄道」です。

1987(昭和62)年に設立された三セク・のと鉄道は、2023年現在 七尾~穴水間(33.1キロ)で列車を運行しています。線路や鉄道施設などはJR西日本が所有しており、七尾~和倉温泉間には特急「サンダーバード」や「能登かがり火」、それに観光列車「花嫁のれん」なども乗り入れます。

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七尾~和倉温泉間は電化されていますが、他の区間は全て非電化です。のと鉄道が所有する9両の車両は全て気動車(ディーゼルカー、DC)ですので、ほんの一駅間だけではありますが、架線の下を気動車が走るいわゆる「架線下DC」も見られます。

世にも珍しい「オユ」との出会い

今回の旅は七尾駅から始まり、まずは隣の和倉温泉駅へ。温泉宿でゆっくりと……というわけにはいきませんが、ちょっと寄り道をして、温泉街の「手湯」が楽しめる公園を訪れます。

手湯を堪能し、ふたたびのと鉄道に乗り終点へ向かう吉川さん。途中で観光列車「のと里山海里号」などと出会いながら、今度は能登中島駅で途中下車。

駅構内で吉川さんが遭遇したのは、「オユ10 2565」という青い車両でした。

オユとは、温泉のお湯のこと……ではありません。「オ」は車両の重量が32.5~37.5トン未満の車両、そして「ユ」は「郵便車」を意味する車両記号です。国鉄時代には郵便物の鉄道輸送が行われており、郵便車オユ10形は計72両製造され、日本各地で活躍しました。

しかしこの制度は国鉄分割民営化の前に終了し、オユ10形もほとんどが廃車解体されてしまいました。現在もオユ10形が保存されているのは、国立市の日本郵政研修センターと能登中島駅のみです。

今回の「新・鉄道ひとり旅」では、鉄道郵便車保存会の大杉さんが登場。車両の来歴やちょっと珍しいサービスについても教えていただきます。

能登グルメといえば……「カキ」?

ところで、能登半島のグルメといえば海産物ですよね。

いつもは町中華でラーメンなどをいただいている「新・鉄道ひとり旅」ですが、今回は西岸駅でちょっとリッチに焼き牡蠣を堪能。「焼き牡蠣ひとり旅でも良いんですけどね」と牡蠣大好きエピソードを披露する吉川さん。なんと旅の終着点である穴水駅でも牡蠣にまつわる素敵なサプライズが……?

テユで身体が、オユで心が、そしてカキでお腹が大満足の「新・鉄道ひとり旅」、サプライズの中身はぜひ初回放送でお楽しみください。