キハ183系(写真:STUDIO EST / PIXTA)

2023年3月18日のダイヤ改正で引退・撤退する車両をまとめました。

JR東日本651系が引退

651系はJR東日本発足後に導入された特急形電車。その車体色から「タキシードボディのスゴいやつ」とも呼ばれ、常磐線特急「スーパーひたち」などで活躍しました。

晩年は高崎線特急に転用され、「スワローあかぎ」「あかぎ」「草津」で活躍しましたが、今春のダイヤ改正で引退。高崎線特急にはE257系リニューアルが投入されます。またこれにあわせて列車名も変更され、「草津」は「草津・四万」に、平日の「スワローあかぎ」は「あかぎ」になります。

石北線キハ183系が引退、ラストランは4月

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JR北海道のキハ183系が引退します。2022年春から先頭車とグリーン車にデビュー当時の復刻塗装を施すなど、様々な試みを実施していたのは記憶に新しいところです。石北線の特急はキハ283系に置き換えられます。

定期運用から退いた後も数本の臨時列車が設定されており、ラストランは4月10日の予定です。最後はグリーン車を3両連結した特別な5両編成で札幌〜網走間を運転します。

和田岬線103系R1編成が引退

兵庫〜和田岬間を結ぶ和田岬線の電化を機に導入された103系が、ダイヤ改正当日となる3月18日の運用をもって引退します。18日の朝には兵庫駅で出発式が予定されていますが、最終列車のダイヤは公開されていません。

103系はまだ加古川線、播但線、筑肥線に残っていますが、これらも長い間活躍しており、引退はそう遠い話ではなさそうです。

上越新幹線からE2系が撤退、E7系へ統一

上越新幹線の使用車両がE7系に統一され、E2系が撤退します。今後のE2系の運用は東北新幹線でのみ見られることとなります。

E7系への統一により、上越新幹線は最高速度が275km/hに向上。東京〜新潟間の所要時間が最大で7分短縮されます。一部線路を共有する北陸新幹線も同様に所要時間が短縮されます。

キハ85系が特急「ひだ」定期列車から退く

JR東海の特急形気動車キハ85系が特急「ひだ」の定期運用から退きます。ダイヤ改正以降の定期列車は全て新型のHC85系に統一。新型は7月から特急「南紀」にも投入されます。

キハ85系については一部車両が京都丹後鉄道に譲渡されることとなり、2月〜3月にかけて行われた京都鉄道博物館での特別展示後、回送される様子が鉄道ファンの間で話題になりました。

富良野線からキハ150形などが撤退、全てH100形へ

富良野線はダイヤ改正を機に38本全ての列車がH100形に統一されます。これにともない、富良野線で運行されていたキハ150形やキハ54形が撤退します。

また、3月ではなく5月になりますが、新型737系の投入により室蘭本線からキハ143形が撤退する予定です。

今春のダイヤ改正ではそのほかにも、

・超快速「スノーラビット」(北越急行)
・快速「アクティー」(JR東日本)
・ホリデー快速「あきがわ」(JR東日本)
・快速「アテルイ」(JR北海道)
・快速(東武東上線、種別)
・急行(相模鉄道、種別)

などがなくなります。相鉄・東急直通線や新駅の開業といった話題は、また18日以降のニュース記事として配信してまいります。