コラム【鉄の余談】18 函館本線 森駅から砂原支線を行きます①
※2014年7月撮影
トップ画像は、函館本線森駅。砂原支線回りの函館行は列車交換で停車。
写真は同じ2014年ですが、7月。木古内駅から長万部駅に向かう途中でした。
森駅と言えば、駅弁「いかめし」が有名です。駅前で購入。
※2014年7月撮影 オリジナルが縦なので加工してあります
書架の『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)と巻末の地図を参照しています。
※2025年1月撮影
上記地図のアップ。黄色い○は既に見た廃駅と渡島大野は新函館北斗駅です。緑の○が砂原支線です。1973年刊行の書物なので廃線となった路線がたくさん出ています。初版は、何と昭和4年(1929年)、筆者の母親と同じ歳。(笑)
※2025年1月撮影
森の駅名標、左に2017年(平成29年)に廃止された桂川駅が記載されています。右、本線の姫川駅も2017年信号場に格下げされました。砂原支線は東森駅です。
※2014年7月撮影
車内で駅弁を食べます。賞味期限は、作ったその日1日ダケです。
※2014年7月撮影
小ぶりなイカに米を詰めて煮てあります。柔らかくて美味しい。
※2014年7月撮影
「いかめし」は、長い間森駅構内でしか買えませんでした。しかし、森駅に優等列車が停まらなくなり販売が下降、1950年代には東京の百貨店での販売を開始。現在、売上の9割以上が全国の百貨店での催事だそうです。2016年(平成28年)には真空パックの「いかめし」が登場。賞味期限が3ヶ月になってスーパーマーケットでも買える様になりました。
函館本線砂原支線経由函館行が動き出して、最初の東森駅。周囲は住宅街。駅名標は撮っていません。
※2014年7月撮影
東森駅は、1927年(昭和2年)開通した渡島海岸鉄道の駅として開業。1945年(昭和20年)渡島海岸鉄道が国有化され、国鉄の駅になります。無人駅になって1979年(昭和54年)現行の駅舎に改築されました。
尾白内駅。
※2014年7月撮影
この駅も1927年渡島海岸鉄道の駅として開業。国有化され国鉄の駅になりました。
※2014年7月撮影
1988年(昭和63年)木造駅舎が解体撤去され貨車改造の駅舎になりました。
掛澗駅。筆者は、初めて「澗」という文字を見ました。訓読みでは「たに」だそうです。
※2014年3月撮影
1927年渡島海岸鉄道の駅として開業。その後国有化され国鉄の駅になりました。
渡島砂原(おしまさわら)駅。相対式ホーム2面2線。
※2014年7月撮影
駅名標と木造駅舎。有人駅時代の立派な駅舎です。
※2014年3月撮影
1927年(昭和2年)開通した渡島海岸鉄道の砂原駅として開業。1945年(昭和20年)渡島海岸鉄道が国有化され、国鉄の渡島砂原駅になりました。
渡島沼尻駅。駅名標と右端に2021年に解体撤去された駅舎。
※2014年7月撮影
駅は、1945年(昭和20年)信号場として開業。旅客を扱う仮乗降場でもありました。1987年(昭和62年)国鉄分割民営化でJR北海道に継承され駅に昇格。
これが2021年に解体撤去された渡島沼尻駅舎。
※2014年7月撮影
長くなるので次回に続けます。
(文・写真) 住田至朗
※過去の写真はライター住田がプライベートで旅をした時のスナップ写真です。
※『JR路線大全 北陸・信越本線』(天夢人/2023)『国鉄の基礎知識』(創元社/2011)『停留場変遷大事典』(JTB/1998)『JR全駅・全車両基地』(週間朝日百科/60巻)『北海道 駅名の起源』(日本国有鉄道北海道総局/1973年)他を参照しています。
※鉄道、駅などは鉄道会社、利用者の皆様のおかげで撮影させていただいています。ありがとうございました。