※2023年3月撮影

トップ画像は「すみだ郷土文化資料館」。残念ながら(2022年令和4年)9月5日から令和5年3月28日の予定で「公共施設(建物)長期修繕計画」による臨時休館中でした。

※2023年3月撮影

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見番通りの西側に三囲神社(みめぐりじんじゃ)があります。

※2023年3月撮影

同じく墨田区観光協会によれば「文和年間(1352~1356)近江国三井寺の僧が巡礼中に当地で荒れた祠を見つけ、修復しようとしたところ、地中から壺に収められた白狐にまたがる神像を得ました。すると何処からともなく白狐が現れ、この神像の回りを三度回って消えたという故事に由来します。俳人宝井其角「雨乞いの句碑」は有名で、元禄6年(1693)の江戸のかんばつの際には、俳人宝井其角が句を詠み奉納すると翌日大雨が降り、人々を救ったと伝えられます。」

※2023年3月撮影

ではお詣りします。

※2023年3月撮影

門柱に「モデル*カメラマンのマッチングアプリによる境内での撮影は参拝者の迷惑となりますので、固くお断りします。」と掲示されていました。つまりその様なコトをする人がいるということです。筆者は残念ながらこれらのアプリとは無縁なので実態がイマイチ想像できません。

神様(主祭神:宇迦御魂之命)にご挨拶。

※2023年3月撮影

江戸っ子が「三囲のコンコンさま」と柔和な表情を愛した狛犬ならぬ狛狐。享和2年(1802年)奉納と書かれていました。和みますねぇ。

※2023年3月撮影

2009年に閉店した三越池袋店に実際に置かれていたライオン像が三井家から奉納されています。右には三越の社紋が刻まれた台座。

※2023年3月撮影

芭蕉門下の宝井其角(たからいきかく/1661~1707)の雨乞いの句「遊ふた地や 田を見めぐりの 神ならば(ゆふだちや 田を見めぐりの 神ならば)」が彫られた石碑。

※2023年3月撮影

元禄6年(1693年)旱魃(かんばつ)に苦しむ小梅村の農民に偶然参拝に来た其角が哀願され、能因法師や小野小町の故事に倣い「ゆたか」を頭字に詠みこんだ句を奉納したところ翌日には雨が降ったと評判になったそうです。

この神社と同じ宇迦御魂之命を祀る三郷市丹後神社とココだけにあるという珍しい三つ穴灯篭。

※2023年3月撮影

手水は丸い三角屋根を三本の木柱が支えています。

※2023年3月撮影

社殿裏には上から見ると正三角形という三柱鳥居(三角石鳥居)。「三井邸より移す。原形は京都太秦・木島神社にある。」と書かれていました。

※2023年3月撮影

赤い鳥居が列ぶ稲荷神社。

※2023年3月撮影

宮守の老翁老媼像があります。

※2023年3月撮影

三囲神社には境内社が多く、境内をグルグル回って過ごしました。押上駅まで1kmほどの道を戻ります。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京成電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料:『京成電鉄85年の歩み』(1996年/総務部編)『京成電鉄100年の歩み』(2009年/経営統括部編)他