南海電鉄は6日、特急「こうや」を2023年4月29日(土・祝)から通常運転すると発表しました。

「こうや」は南海高野線を走る全席指定席の特急列車です。2022年5月の小原田車庫内における脱線により車両不足となり、一部列車の運休が続いていました。

事故後しばらくの間は一般車両を使った自由席特急の運行も行われていましたが、11月からは50000系「ラピート」をなんば~和泉中央間を結ぶ「泉北ライナー」で運行し、「泉北ライナー」の11000系車両を高野線に回すことで、特急「こうや」「りんかん」の全車座席指定での運転が再開しています。

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南海電鉄広報部によりますと、特急「こうや」の通常運転再開後も当面の間は、50000系「ラピート」は「泉北ライナー」に入り、11000系も高野線で運行するとのことです。

特急「こうや」は4月29日から平日に上下各4本、土休日に上下各7本を運行。再開する「こうや」の特急券は、4月7日(金)から発売します。

今年は弘法大師生誕1250年の記念の年であり、5月14日~7月9日までの57日間は「弘法大師生誕1250年記念大法会」が実施されます。

高野山までは難波から特急「こうや」で約90分、途中の橋本駅からは展望デッキ付きの列車・こうや花鉄道「天空」も運転しており、南海電鉄は「車窓から雄大な自然をお楽しみいただきながら、見頃を迎える新緑が心地よい高野山へぜひお出かけください」としています。

(特急「こうや」車両 写真:I.Sakurai / PIXTA)