JR西日本は2023年5月19日、ホームの安全対策の一環として「車両側面カメラを用いた画像解析装置」の開発・検証を開始すると発表しました。

現在行われているワンマン運転では、運転士がホーム上に設置されたカメラ・モニタやミラーを用いて安全を確認しています。

これらの地上設備の車上化・シンプル化を目的とした動きの中で、JR西日本は2022年1月から車両側面カメラ・車載モニタを用いたワンマン方式の検証を行っています。

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今回発表になった「車両側面カメラを用いた画像解析装置」は、さらなる安全性向上に向けて開発されるものです。ホーム上で列車に接近する客を自動で検知し、AIでリアルタイムに画像解析、車載モニタへの表示と警報音で運転士に通知するという仕組みになります。

JR西日本は6月以降、広島エリアを中心に運行する一部列車(227系)の映像データを収集し、検知精度の検証を開始。今年度を検証期間とし、2024年度に実用化の見極めを実施する予定ということです。

直近ではJR東海も車両側面にカメラを設置した315系(4両編成)を関西本線の営業列車に投入すると発表しています。

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