2023年7月15日に開催された、株式会社日本旅行によるトレインツアー「貸切列車で行く夜の鶴見線探訪 港湾・工場夜景の旅」。

開催は今回で6回目。幻想的な工場夜景や海芝浦の港湾夜景が楽しめる『夜の』鶴見線を、今や珍しくなった205系に乗って全線走破し、ゆっくりと撮影も楽しむことができます。鶴見線ファンの方はもちろん、夜景撮影、工場地、煙突、大型建築等が好き!といった方も満足できる、多様な好みのニーズに適したツアーとなっています。

今回は鉄道チャンネルカメラマンがこのツアーに同行し、どんな写真が撮れるのか体験してきました。

鶴見駅4番線よりスタート

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表示幕は回送から団体へ。

座席は3両すべて指定席、ロングシートに番号がふられていて7人掛けの席に5人分の席となっていました。

このツアーでは1車両に1人観光協会のガイドさんが同乗し、各所の見どころや注意点を逐一ガイドイヤフォンを通して案内してくれます。

大川駅へ

土・休日には1日に3本しか運行しない大川支線を走り向かいます。

駅舎も木造で、平日でも9本の運行です。

大川駅といえばこちらの「日本ガラス踏切」が有名です。日本ガラスはすでに移転してしまいましたが、踏切にかつての企業名が残されています。

踏切から見た大川駅の様子。

そして鶴見駅に戻り、お弁当休憩です。

川崎にはおむすびにまつわる伝説があり、川崎名物とされています。

江戸時代、紀州から江戸に向かっていた徳川吉宗一行が川崎宿に宿泊した際、吉宗一行の食事を賄うため「白米一升を飯に炊き、川崎に持参するものは二升分の値を取らす」というお触れを近在農民へ回したところ、宿場町にはたちまち白米ご飯が集まり、これをおむすびにして行列の人々の空腹を満たしたそうです。

これに吉宗はいたく感心し、その後代々紀州の殿様が川崎宿を通るときには決まって従者におむすびを出し、その際丸く握っていたおむすびを三角に握り、丸い盆に並べることで徳川家の葵の御紋に見立てたことから「御紋むすび」と呼ばれ川崎宿の名物となったそうです。(諸説あり)

そんな伝説があるおにぎり弁当、頂きました。

天かすと青のりの入った「東海たぬきむすび」が個人的にお気に入りです。

浅野駅へ

浅野駅へと到着し降車、撮影タイムです。

望遠レンズで狙ってみました。

時間もマジックアワーに入る前くらい、薄曇りで光もまわり、ふわっとした感じに撮れました。

新芝浦駅へ


駅のホーム、目の前に海が広がっていました!

フェンスを挟んですぐ海なので、強風や大雨の日は降りられないのでは・・・と思うくらいの近さでした。

新芝浦駅ホームから見える4本の煙突。

真横に並んでいるように見えますが、ホームからだとそう見えるだけだそうです。

工場地区にくると煙突のデザインや高さも色々なのだと改めて実感します。地区によって高さが決められているので、同じ高さでそろっているのかな・・・と思っていましたが、違うようです。

海芝浦駅へ

駅のホームから遠景の夜景を楽しみます。横浜ベイブリッジも見えました。

海芝公園で少しの間夜景を楽しんでいると、次の乗車時間にはすっかり日も暮れていました。

この後はドラマのロケ地としても有名な、国道駅へと向かいます。

続きは翌日掲載予定、「【車窓から夜景撮影!】貸切列車で行く夜の鶴見線探訪 港湾・工場夜景の旅を体験してきた ~工場夜景撮影編~」でお楽しみください!

後編→https://tetsudo-ch.com/12897176.html