※2023年8月撮影

トップ画像は「分倍河原駅」から徒歩10分弱の高安寺。山門横の「水子地蔵」。1981年(昭和56年)から建立された「千体地蔵苑」の小さなお地蔵さんがたくさん並んでいます。

山門西側。「仁王像」の反対側です。

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※2023年8月撮影

右側は「奪衣婆(だつえば)像」。筆者の知る限り三途の川で渡し賃(六文銭)を持たない亡者の衣服を剥ぎ取るお婆さん。とても凝った彫刻ですが、オート撮影なので手前の金網にピンがあっています。

※2023年8月撮影

左側の彫像。「奪衣婆」とペアなので「懸衣翁(けんえおう)」でしょうか。素晴らしい彫刻です。

※2023年8月撮影

さらに門を入ります。

※2023年8月撮影

右側に鐘楼があります。

※2023年8月撮影

「東京都生活文化局」の「東京都選定歴史的建造物」の案内板には「鐘楼 安政3年(1856)の建造 本堂の北東、庫裏の前方に建っていて、木造(柱・梁等の構造材はすべて欅)、袴腰付きで、屋根は宝形造銅板葺きである。虹梁型頭貫の木鼻位置には龍の丸彫りを配し、支輪板には鶴の浮彫彫刻を施すなど、山門と同様、彫刻装飾を多く採り入れている。」と記されていました。

残念ながら細部は撮影していません。

※2023年8月撮影

「本堂」です。右側の大木は、

※2023年8月撮影

「府中の名木百選 高安寺のコウヤマキ」、樹高は20.0m、幹周は2.2m。

※2023年8月撮影

「東京都生活文化局」の「東京都選定歴史的建造物」案内板の記述は以下でした。

「本堂 享和3年(1803)建造 本堂は木造平屋建て、屋根は寄棟造銅板葺(旧茅葺)、六つ間取で内部正面に広縁、両側面に入側縁から構成されている。内陣や大間の組物廻りに意匠を凝らした点に特徴が見られ、大縁(八尺間)は禅寺基本の姿をとどめている。」

※2023年8月撮影

御住職にいただいた「高安寺のあらまし」には、「高安寺の本堂正面にある「等持院」の扁額は、開基となった尊氏公の法嗣(ほうし)名であり、寺紋も足利氏の紋章、丸に二つ引き両を用いている。」

※2023年8月撮影

「弁慶の硯の井」に行く前に「観音堂」を拝観。

※2023年8月撮影

江戸時代中期享保6年(1721)建造、府中市の「指定有形文化財」です。

※2023年8月撮影

次回は「弁慶の硯の井」に行きます。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)