12月16日デビュー!東京メトロ南北線9000系「8両編成車」 増結された新造車両を見てきた
座席のカラーや袖仕切りを変更、開放感のあるインテリア
新造車両ではインテリアデザインもリニューアル。従来の車両との統一感を持たせながらも、新造であることをアピールし、斬新かつ開放感を感じられるようになりました。座席の色はラインカラーのエメラルドグリーンとなり、柄サイズも変更されています。
またこの編成のみの特徴にはなりますが、新造車両の車内銘板のデザインがちょっと変わっています。車両を製造した川崎車両は2021年10月に川崎重工業から分社独立しており、南北線9000系の新造車両は同社としての搬出車両第一号ということで、銘板デザインを特別なものにしたとのことです。
2年前に製造された車両をこの時期に導入した理由は?今後の8両化の方針は?
上記の銘板からも分かるように、実は今回お披露目された増結用の中間車は2年前に製造されたものです。
東京メトロ車両部設計課の渡部智也課長補佐によりますと、9000系の8両化は2~4次車の大規模改修とまとめて行う計画でしたが、大規模改修を行う車両工場の調整の都合で着工が遅れ、このタイミングでの導入となったということです。
南北線の9000系は全部で23編成(138両)ですが、全編成の8両化についてはまだ計画が定まっていません。現時点で8両化が決まっているのは2~4次車の13編成のみで、今後は利用者の動向を見ながら計画を決めていくことになるそうです。
南北線ではすでに直通先の車両が8両編成で運行を開始していますが、東京メトロの車両もいよいよ8両化。ぱっと見ではなかなか気づかないかもしれませんが、車内に一歩踏み込むと「いつもと違う!」という斬新な驚きが待っていることでしょう。
記事:一橋正浩
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