東京メトロ南北線の延伸計画はどこまで進んだか【コラム】

2022.08.06

南北線を走るメトロ車両9000系は営団地下鉄時代の1990年にデビューしました。ワンマン運転に対応。設計にあたっては、地域との調和や人に対するやさしさをテーマにしました(railway memory / PIXTA)

ちょうど1年前、鉄道ファンの間でちょっとした話題になったのが東京メトロ南北線の延伸事業です。プロジェクト名は「都心部・品川地下鉄構想」。南北線白金高輪駅から分岐して、品川駅にいたる地下鉄新線というか枝線の建設計画です。

東京都都市整備局は2022年6月、東京メトロとの連名で、地元向け説明会(正式には都市計画素案説明会)を沿線2カ所で開催。説明会資料は公表され、概略ルートや工法が明らかになりました。本コラムは、南北線の歴史とともに、新線整備の意義などを再検証。南北線と相互直通運転する、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の延伸構想についても、あわせてご報告させていただきます(なお、新線の駅名「品川」は仮称です)。

2000年に目黒―赤羽岩淵間が全通

最初にメトロ南北線のプロフィール。計画時の名称は「都市高速鉄道7号線」で、ルートは目黒―赤羽間でした。しかし、東京都心の大手町付近を経由しない地下鉄路線とあって、緊急性は低いと判断。着工は後回しにされました。

そうこうしているうち、目黒での東急目黒線との相互直通運転が決まり、赤羽側終点はJR赤羽駅から800メートルほど北東側の赤羽岩淵に。赤羽岩淵以北の埼玉県方面は、第三セクターの埼玉高速鉄道が運営することになりました。

1991年に赤羽岩淵―駒込間が部分開業(通常とは逆の終点側からの表記です)。2000年に目黒―赤羽岩淵間(21.3キロ)が全線開業しました。

途中の白金高輪駅は都営地下鉄三田線と共用。三田線から南北線に乗り入れる都営列車は白銀高輪―目黒間、メトロの線路を借りて運行されます。両端駅では、目黒で東急目黒線、赤羽岩淵で埼玉スタジアム線と相直します。

地下鉄9路線と接続

南北線は都営三田線、東急目黒線、埼玉スタジアム線以外にも、いろんな路線と接続します。目黒でJR線、麻布十番で都営大江戸線、溜池山王でメトロ銀座、千代田、丸ノ内線(千代田線と丸ノ内線の駅名は国会議事堂前)、永田町でメトロ有楽町、半蔵門、丸ノ内、銀座線(丸ノ内線と銀座線は赤坂見附)に乗り換えられます。

さらに、四ツ谷でメトロ丸ノ内線とJR線、市ヶ谷でメトロ有楽町線と都営新宿線、JR線、飯田橋でメトロ東西、有楽町線と都営大江戸線、JR線、後楽園でメトロ丸ノ内線と都営三田、大江戸線(三田線と大江戸線は春日)、駒込と王子でJR線に接続します。地下鉄で直接の接続がないのはメトロ日比谷、副都心線と都営浅草線です。

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