ビアカクテルも飲み放題になった「近江ビア電」に乗ってきました
2019年7月11日、今年で19回目となる「近江ビア電」の運行が始まりました。
【関連記事】
アサヒ派?キリン派? 近江鉄道今年も「近江ビア電」を運行
「近江ビア電」は近江鉄道が運行しているイベント列車のこと。1996年からほぼ毎年開催され、今年で19回目となる、実はかなり長いこと続いている人気企画なのです。
近江鉄道の沿線にキリンビール滋賀工場があることから、「ビア電」では長らくキリンビールを提供していましたが、昨年からアサヒビールを提供する「アサヒ便」をスタート。さらに今年からはシャンディガフなどのビアカクテルも飲み放題メニューに追加されました。
料金は大人3,800円(小学生以下1,500円)。特製のお弁当にビール、缶チューハイ、ビアカクテル、ソフトドリンクなども飲み放題で、おまけに近江鉄道の1日フリー乗車券が付いてきます。
事前にインターネットか電話で予約をする必要あり。チケットは近江トラベルでの受け取りか郵送かで選択可能。個人的には事前にチケットを受け取っておき、1日フリー乗車券で近江鉄道を乗り倒してから締めにビア電に乗るプランがおすすめです。13時発や15時発の便もあるので真昼間からビール→夜は近江鉄道ぶらり旅、でもいいですけどね。
近江鉄道彦根駅へ
「近江ビア電」は彦根発・近江八幡発・八日市発の便があり、京阪神方面から参加される方は近江八幡発に乗車されることが多いようです。今回の取材では彦根発の「ビア電」に乗車しました。
ちょうど前日に「はるか」の新型を取材して京都泊、という流れでしたので、まずは京都から彦根へ向かいます。
寝過ごして米原に到着しました。
米原といえば学生時代に18切符で東京から帰省したときのことを思い出します。「ビア電」は夏場に開催していますので、東日本の学生は夏休みの思い出作りに18切符で米原まで移動、米原から近江鉄道で彦根or近江八幡発のビア電に乗るというのもいいかもしれませんね。
さて米原から近江鉄道で折り返して彦根へ。禍福は糾える縄の如しというやつで、運よく17時7分発の「湖風号」に乗ることが出来ました。近江鉄道100形電車の中で「湖風号」のエンブレムが貼られているのはこの編成だけらしいですね。
彦根着。すでに「ビア電」の準備が始まっています。ちょっと到着が早過ぎたので駅前で少し時間を潰し、18時30分ごろに近江鉄道のホームで取材受付を済ませます。
そうこうしている内に「ビア電」が到着。
車内にテーブルを設える必要があるので期間中は「ビア電」専用の電車として運行、ビア電が終わると机を外して通常運用に戻るとのこと。さっそく乗車しましょう。
お弁当と最初の一杯はすでに準備が出来ています。7月は「アサヒ便」なので提灯などもアサヒ仕様。8月になると「キリン」仕様に変わるのでしょうか?
ビア電運行のご挨拶から参加者全員で乾杯! 彦根・多賀大社線を走り始めます。近江鉄道広報担当の方にお尋ねしたところ、参加者は県内:県外で大体7:3くらいの比率になるそうです(他のイベントなども大体同じくらいの比率だとか?)。個人で乗る方もいれば地元企業の飲み会で乗車される方も。
メニューはこちら。事前予約をすれば「近江牛ローストビーフサラダ」や「豚ロースカツサンド」(各800円)も頼めます。他にもピーナッツやビール豆、さきイカなどのおつまみを車内販売で取り扱っています。
飲み放題メニューはやっぱり「アサヒスーパードライ」、ビアカクテルは「シャンディガフ」「レッド相」「パナシェ」の三種。缶チューハイとソフトドリンク(サイダー、オレンジジュース、ウーロン茶、水)も飲み放題です。
途中停車駅で新幹線の写真も撮れる?
Twitterの方でも「トイレはどうしているのですか?」という質問をいただきましたが、「ビア電」の車内にはトイレはありません。その代わり30分程度の間隔でトイレ休憩を挟みます。今回の彦根発便では尼子駅と八日市駅(折返し)で各10~15分ほど停車しました。
19:19尼子着。
尼子駅に停車中のビア電。せっかくなので近江鉄道の鉄道むすめこと「豊郷あかね」さんを。夜の近江鉄道と車内の明かりでなかなか幻想的な光景になっています。
ちなみに尼子駅のすぐそばを東海道新幹線が走っているので、タイミングが合えば駅のホームから新幹線を撮影することが出来ます。上手くいけばビア電と新幹線を一枚に収めるという世にも珍しい写真が撮れるそうな。
「ここを新幹線が通るんですよ」と聞いて「へぇ~ほんまでっか~」とぼんやり相槌を打ってたらこのような写真を撮ってしまう羽目になるので、皆さんはぜひ心の準備をしておいてください。(注:便によって停車駅は異なります。また、必ずしも新幹線の通るようなタイミングで休憩が入るとは限りません)
車内では近江鉄道の方にスタンプを押してもらいました。これは「近江ビア電」「びわ湖サンセットビアクルーズ」「ワイン電車」「近江の地酒電車」の4コースの内3回参加することでプレゼントをもらえるというもの。
19:30に再び電車が動き出し、19:54に八日市着。
予定がある方はここで下車しても良いのですが、まだお弁当を食べきれていなかったのでビア電に揺られて彦根へ戻ります。電車に乗ったまましばらく待ち、20:11に八日市を発車。
20:36尼子着、20:51尼子発、そして21:07スケジュール通りに彦根に到着。皆さん美味しいビールとカクテルをたらふく飲んで満足げに「ビア電」を降りて行かれました。
実は結構な歴史のあるビア電、来年20回目をやっていただけるのであれば、是非また訪れたいですね。