鉄道ファンのあこがれだったRSE車のセミコンパートメント(写真:ロマンスカーミュージアム)

ロマンスカーの歴代車両を常設展示して誕生した、小田急ロマンスカーミュージアムが2024年4月19日に開業3周年を迎える。ミュージアムはこれを記念して4月10日~5月27日の約1ヵ月半、謝恩イベント「Wonderful Memories Again!(素晴らしい思い出をもう一度)」を開催する。

目玉は、4月20日の特別車内公開。当日は、原則非公開だった20000形(RSE車)のセミコンパートメントを開放。1991~2012年にJR御殿場線に乗り入れて運行されたRSE車、鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞するなど今もファンが多い。

同時に、戦後鉄道史に大きな足跡を残した3000形(SE車)も公開する。いずれも事前申し込みは不要で、入館料だけで着席・撮影できる。

4月13日からの隔週土曜日に開催するのが、「スタッフが解説するミニガイドツアー」。小田急沿線を代表する、箱根や江ノ島を模したジオラマの見どころをスタッフが紹介。こちらも予約不要。

沿線の思い出がよみがえる箱根(上)と江ノ島(下)のジオラマ(写真:ロマンスカーミュージアム)

4月21日はクイズ大会とDJで盛り上げるが、ボーカルは何と小田急社員。名唱か迷唱(?)かは、聞いてのお楽しみ。クイズ大会優勝者には賞品が贈られる。

鉄道各社とのコラボも、ミュージアムは力を入れる。今回は新潟県の第三セクター・えちごトキめき鉄道(トキ鉄)、JR西日本の2社とタイアップする。

トキ鉄は、2024年4月にデビュー8周年を迎える、人気観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」設計時の座席試作品や、30分の1サイズの模型を展示。トキ鉄グッズも販売する。

JR西日本は、国鉄特急エンブレムや駅名標のほか、伯備線の新型特急273系「やくも」の紹介パネルを掲出する。トキ鉄、JR西日本ともに謝恩イベント期間を通じて開催する。

ゴールデンウイークの5月5、6日はJR西日本のイベントデーで、新鋭「やくも」PRのほか、同社の制服を着用しての写真撮影タイムも。

謝恩イベントの詳細は、ミュージアムのホームページで。

記事:上里夏生

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