天空に最も近いJR小海線の人気観光列車「HIGH RAIL 1375」に乗り グルメ・ワイン・美術館で過ごす大人のツアー体験 ①
国立天文台など、野辺山駅からさらに足を延ばせば
今回のツアーでは立ち寄りませんでしたが、野辺山駅の周辺には、他にも知的好奇心を満たすスポットや、自然を満喫できる場所、地元の味覚を楽しめる場所があります。
国立天文台野辺山 (NAOJ Nobeyama)

標高1,350mに位置する、日本の電波天文学研究の重要拠点です。世界最大級の口径45m電波望遠鏡は圧巻の存在感。敷地内は無料で見学コースが設けられており(予約不要で所要時間約1時間)、解説パネルや展示室、触れるパラボラアンテナなどを通じて宇宙の謎に触れることができます 。野辺山駅からは徒歩約40分です。
滝沢牧場
動物とのふれあいやトラクター遊覧、アイスクリーム作り体験などが楽しめる牧場です。家族連れにも人気ですが、広々とした高原の空気を吸いながらリフレッシュするのも良いでしょう。
レストラン最高地点
先ほどご紹介をした、JR鉄道最高地点のすぐ近くにあるレストランで、地元の長芋を使った「つけとろろそば」など、手打ちそばを中心とした和食を味わえます。
野辺山エリアは、単なる「日本一高い駅」というだけでなく、天文、自然、食などの魅力もある場所ですので、お時間がある際には立ち寄ってみると良いでしょう。
列車は 清里駅 を過ぎ、最終目的地の小淵沢駅に
さてツアーの紹介に戻りましょう。最高地点を通過した列車は、次の「清里駅」を通過し、列車の終着駅小渕沢駅を目指します。1号車の進行方向先頭では、運転の様子や前面車窓を見ることが出来ます。「清里」周辺の観光地はこの後でご紹介をしますが、まずはこのツアーでの列車内をもう少しご紹介します。

この1号車の先頭部分には、小さな販売ブースや物販カウンターがあり、車内限定のオリジナルグッズや、飲み物、アイスクリームなどを購入する事ができます。

さて、列車はいよいよ終点の小淵沢駅(こぶちざわえき、山梨県北杜市小淵沢町)に到着します。小淵沢駅は、小海線からJR中央本線に接続をする駅になっています。山梨県の鉄道駅としては最西端の駅だそうです。

「HIGH RAIL 1375」での旅は、車内でワインを味わいながらのとても楽しい旅でした。季節により異なる車窓の景色も魅力だと思います。
「HIGH RAIL 1375」の運行ですが、小淵沢10:39発→小諸12:53着のHIGH RAIL 1号、小諸14:46発→小淵沢16:59着のHIGH RAIL 2号、小淵沢19:22発→小諸 21:59着のHIGH RAIL 星空 という3便が運航されていますので、ご自分の都合の良い便を利用するのが良いでしょう。(2025年4月時点です。運転日や時刻は、Webページなどの最新情報をご確認ください)

観光列車への乗車はここまでですが、ツアーはまだまだ続きます。
次回の記事では、先ほど紹介できなかった途中駅「清里」の観光スポットと、ツアーで宿泊をしたマリオ・ベリーニ建築の「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」をご紹介します。
写真・文:鎌田啓吾
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