国交省鉄道局長賞を受賞した塩川さんの作品(画像:交通環境整備ネットワーク)

オリジナルの鉄道写真に自作の詩を添えて作品に仕上げる、新しい鉄道趣味が鉄道写真詩だ。

鉄道写真詩を提唱する交通環境整備ネットワークが主催し、国土交通省鉄道局が後援、交通新聞社「旅の手帖」、鉄道博物館、東武博物館などが協賛する「鉄道写真詩コンテスト2025」の入賞・入選作品が決まった。

2017年の初回から数えて9回目。7~9月の応募期間に188作品が寄せられ、鉄道写真家の米屋こうじさん、詩人で社会学者の水無田気流さん、国交省の五十嵐徹人鉄道局長、鉄道博物館の石田亨館長、交通環境整備ネットワークの原潔代表理事が審査。最優秀賞の国土交通省鉄道局長賞のほか、米屋こうじ賞、水無田気流賞、鉄博賞各1作品、エコトラン賞(入選)8作品を選考した。

国交省鉄道局長賞を受賞したのは、静岡県の塩川里美さんの「暑い夏に」。JR御殿場線御殿場~足柄を走る列車に富士山を重ねた。背景の富士山、太陽が山頂に重なるいわゆる「ダイヤモンド富士」の瞬間を切り取った。

「暑い夏に」
塩川 里美

歴史上最高に暑い夏が来るらしいよ
山に行こうか
海に行こうか

君と一緒なら
僕史上最高に暑い夏になるよ
きっとね

コンテストの作品展は次の3カ所で開かれる。

日本現代詩歌文学館(岩手県北上市、2025年11月1~28日)
鉄道博物館(埼玉県さいたま市、2025年11月5日~12月1日)
東武博物館(東京都墨田区、2025年12月2日~2026年2月15日)

記事:上里夏生