ノートパソコンを持ち歩き、電車で通勤・通学するする人のなかには、移動中にメールやLINEなどの連絡を済ませてしまうという人も少なくないでしょう。

しかし、朝夕ラッシュ時間帯は、着席できる確率もわずかで、ほとんどが降車駅まで立ったまま。さらに片手はつり革につかまる必要があるかもしれません。

こうした満員電車のなかで、スマートフォンでメールやLINEといった日本語入力を行うさい、スマホユーザーはどんな入力方法を選んでいるのでしょうか。

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フリック入力かQWERTYキー入力か、手書きかテンキーか

フリック入力は、日本語の場合、左上から「あ」「か」「さ」、「た」「な」「は」、「ま」「や」「ら」、「濁点など」「わ」「句読点など」と横3×縦4でレイアウトされたボードで、「お」を打つ場合は、「あ」に指を添えると、その左に「い」、上に「う」、右に「え」、下に「お」と表示され、指を移動することで決定するというスタイルです。

「タッチスクリーン上で指を素早く動かしたり弾いたりして行う操作全般のこと。「フリック」(flick)とは、「素早く動かす、弾く」という意味であり、この場合、指のスライド(弾き)のことを表しており、タッチスクリーン操作全般に用いられる表現」(フリック入力 – Wikipedia)

「おはよう」と打つ場合、「あ→お」「は」「や→よ」「あ→う」と4つのフリックで入力できますが、パソコンのキーボード入力と同じく、QWERTYキー入力の場合は「ohayou」と6文字を打ちます。PCのキーボードでQWERTYキーを日常的に使う人のなかには、スマホでもQWERTYキー入力を選ぶ人もいるでしょう。

ただスマホでのQWERTYキー入力は、打ち間違いが多いという声もあります。そもそもキーが小さいうえ、両手の親指で打つ場合が多いので、となりのキーを押し間違えては消すと、朝からストレスがグッと増したなんてこともあるでしょう。

片手でOKのフリック入力は3割超え

フリック入力は、片手の親指で打つのが一般的。もう片方の手はつり革をつかめます。が、オフィスや仕事場でパソコンのキーボードなどをQWERTYキーで入力する人にとっては、「おはよう」と打つ場合、「ohayou」と「o」に無意的に指が行くが、かな入力にちかい「お」を「あ」から入るという点で、どかしさもあるでしょう。

この2つの入力方法のほかに、手書き入力や、ガラケー時代からのテンキーを選ぶ人もいます。

ある一般ユーザーが2017年1月に日本語入力についてアンケートを行ったところ、136票のうち、38%がそのままフリック入力、44%がQWERTY配列へ切り替えて入力、13%がテンキー配列へ切り替えて入力、5%がその他という結果に。また、2014年に行った同様のアンケートでも、フリック入力は全体の3割強。とくに若年層の利用が多いことも伝えていました。

さらに、Google日本語入力か、ATOKか、Simejiか……といった、日本語入力アプリも、人それぞれ、使い慣れたアプリを選んでいるようです。

YouTube上の「高速フリック入力」という動画は、6月26日時点で再生数34万7千回超。動画下に続くコメントを見ても、スマホでの文字入力の関心の高さがうかがえます。