駅の案内、AIを活用して多言語対応・安定的応答をめざす時代へ――。凸版印刷と東武鉄道は、浅草駅「東武ツーリストインフォメーションセンター浅草」で7月25日〜8月24日の間、対話型AIを活用した訪日外国人向け観光案内サービスの実証実験を実施します。

現場では、凸版印刷が提供を開始したソリューション「AIコミュニケータ」シリーズの「AI-SAMURAI」を配置し、インバウンド増加にともなう多言語対応や将来的な案内業務の効率化・情報提供の最適化を検証します。

こうした対話型AIで実験する背景について両者は、「近年、自治体や企業において、生活者の疑問や質問に直接対応する顧客接点業務は、顧客満足度に最も影響を与える業務のひとつとして、その対応が重要視されている。問い合わせ内容に対する適切な回答や迅速な応答、オペレーターの熟練度にかかわらない安定した対応といった業務品質向上や業務効率化が求められていた」と伝えています。

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「訪日外国人の増加がすすむなか、観光地、商業施設、自治体などでは、多言語化をはじめとする訪日外国人の受入環境整備が求められている。しかし、これらの整備を行う上で、多言語対応可能なスタッフの人材確保、観光情報紹介の品質保持のための人材教育などが課題となっていた。これらの課題に対し、凸版印刷と東武鉄道は AI-SAMURAI を活用した実証実験を実施し、業務品質向上や業務効率化の対話型AIによる課題解決の有効性を検証する」

両者は、サムライの格好をした対話型AIロボを浅草駅構内に設置。利用者の質問に応じて、浅草駅構内や周辺の観光情報、夏のキャンペーン情報などを音声とモニタ、日本語と英語で応対。今回は、Nextremerの対話システム「minarai」が搭載された「AI-SAMURAI」を、凸版印刷が共同で開発。今後は、訪日外国人向けの観光情報案内サービスとして提供していきます。